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今、無人島に1枚だけCDを持っていけるとしたら、フリッパーズ・ギターの「カメラ・トーク」 [ヨモヤ]

この前、電車に乗っていたら、突然フリッパーズ・ギターの「Wild wild summer」という曲が聴きたくなった。
もうすっかり秋なのに。
「Wild wild summer」を聴いていたら、続けて「バスルームで髪を切る100の方法」も聴きたくなった。
これらは、「カメラ・トーク」というアルバムに入っている。
2曲続けて聴いているうちに、
「今、無人島に1枚だけCDを持っていけるとしたら、『カメラ・トーク』だなあ」
とふと思った。

フリッパーズ・ギターと言われても、「誰それ」と思われる方も少なくないかもしれない。
無理もない。
彼らの活動期間は、1987年 - 1991年と短いし、解散してから30年近く!経つのだから。
フリッパーズ・ギターは、メンバーの変遷はあったが、基本的には小山田圭吾さんと小沢健二さんの二人組ユニット。
ギターバンドという趣きでは、全くない。
解散後、小山田さんはコーネリアス名義で音楽活動を続けられ、小沢さんは王子様キャラで大ブレイクされた。
「カメラ・トーク」は、彼らのセカンドアルバム。
代表曲と言われることの多い「恋とマシンガン」がアルバムの冒頭を飾っている。

どんなアルバムか?
と聞かれたら、
わかる人にはわかってもらえるのではないかと期待するのだが、
庄司薫さんの「赤頭巾ちゃん気をつけて」
のようなアルバムであると答えたりしてみたり。
若気の至りとでも言うべきピリピリした緊張感を、
クールな外見で包み込み、
あくまでもポップに、
しかし、心は叫んでいる。
のだが、
ただまあ、能書き抜きに楽しい曲の連発でもある。

今頃になって、彼らが再結成するなんてことはないだろうし、もし集まっても「カメラ・トーク」の曲を演奏するとも思えないし、演奏しても微妙な感じになるだけだろう。
それでも、いつか一緒に演奏しているところが見たい。
決して叶わないだろうけれど、そう思う。

「無人島に持っていくとしたら」
は、もしもシリーズの定番である。
来月になったら、
「やっぱりサザンのどれかだな」
「プリンス殿下の、『Purple Rain』か『Parade』でしょう」
「1枚となれば、ビートルズのベスト盤しかない」
「オアシスの2枚目かな」
「岡村ちゃんの『家庭教師』!」
「スタイルカウンシルの『Café Bleu』か『Our Favourite Shop』で迷うなあ」
などと、すっかり心変わりしているかもしれない。
しかし、今は「カメラ・トーク」である。
アイデア満載の楽しい曲がこれでもかと入っている。
なのに、なぜか切ない。

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