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映画評 「プロメア」 [映画評]

熱いアニメと評判の「プロメア」を観た。
期待して観に行ったからなのか、フリが上手いからなのか、
始まるところからなにやらドキドキした。
アニメを創ることで世界を驚かせてやろうとしている気概が伝わった。
アニメには夢があるなあ、と始まる前から感じた。
世界が変わるかもしれないとワクワクした。

「天元突破グレンラガン」シリーズやアニメ「キルラキル」の今石洋之監督と脚本の中島かずきが再び組んだ、
と言われても両作とも知らないし、
アニメーション制作会社のTRIGGERも知らない。
しかし、予備知識なしでも思い切り楽しめる作品である。
むしろ、妙にハードルを上げない分、何も知らない人の方が楽しめるのかもしれない。
ひょっとしたら熱心なファンは、もっといい作品を期待していたのかもしれないが、
それはあまりにも贅沢というものだと思う。
本作で十分にお釣りがくる。

ストーリーはシンプルなのだが、設定が突飛。
つづめて言うと、火消しと熱きテロリストが絡み合うSFパンク。
なんだかわけがわからないと思うが、これは観ていただかないと伝わらない。
音楽もふんだんに使われていて、これがまた勢いを加速する。

松山ケンイチさん、早乙女太一さん、堺雅人さんといった面々が声優をされていて、
そこに話題が集まっている。
しかし、いい意味で誰がやっているとかいうことは気にならなかった。

なんでも、世界62の国と地域での配給も決定したのだという。
それは目出度い。
こういう熱量の高い作品が海外に出ることは、日本映画のためにきっといいことだと思う。

「プロメア」は熱い映画。
何やら新しいことが始まるドキドキ感も味わえる。
ストーリーには辻褄の合わないことやら、理解不能なことやら、
ツッコミどころが満載だが、
それらを補って余りある情熱が込められている。
令和元年のアニメ映画の一つの収穫といっていいのではないだろうか。

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