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小泉大臣の「セクシー」発言で思う  ~ もともと「あり」だと思うし、それをほじくるのもどうかと思うし、一部を切り取るのもどうかと思う ~ [ヨモヤ]

小泉環境大臣が、国連気候行動サミットの非公式会合後の記者会見で、
「気候変動のような大規模な問題に取り組むときはセクシーでなければならない」
と発言したことが話題になった。
「なんじゃ、それ?」
というリアクションが多かったようだが、個人的には特に奇異とは思わなかった。

ちと古いが、2005年度の全国高等学校サッカー選手権大会で優勝した野洲高校のモットーは、
「セクシー・フットボール」
だった。
ひょっとして、セクシーをイコール「性的魅力」と理解した人がいたのかもしれないが、
ここでいうセクシーは別な意味を持っている。
それが何かを説明することは、小泉大臣がおっしゃるとおり「セクシーではない」。

しかし、この問題が意外に広がりを見せ、
国会で質問主意書が出されるまでになった。
いや、本当の話である。
https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/200/syup/s200006.pdf

これに対し政府は、
「『sexy』という語は文脈によって意味することが異なり得るため正確な訳出は困難」
「直近5年間において国務大臣が『セクシー』という単語を用いて政府の政策を評価または形容した事例は見当たらない」
「ロングマン英和辞典(初版)によれば『(考え方が)魅力的な』といった意味がある」
とする答弁書を決定したのだという。
笑ってしまうが、現実に国会で行われているやり取りである。

マスコミなどでも、
「セクシーってなんだ?」
「意味が分からない」
などと突っ込まれているが、話の流れを確かめると不自然ではない。
セクシー発言は、こういう流れでなされていた。

ネットに動画として流れている小泉大臣の流ちょうな英語を、
私が聞き取って書いたので多少間違っているかもしれないが、
概ねこんな感じである。
大臣は、ノー原稿で話されている。

On tackling on this issue, everything gonna be fun.
And she added “Also sexy”.
(爆)
I totally agree with that
In politics there are so many issues, sometimes boring, but tackling on such a big scale issue like climate change, it gonna be fun, it gonna be cool, it gonna be sexy too.

ここで she とは、小泉大臣の隣に座っていたクリスティアナ・フィゲレスさんというコスタリカの外交官で、
気候変動枠組条約の第4代事務局長を務められた方である。
つまり、小泉大臣が、
「この問題に立ち向かうには、楽しくなければならない」
といったところ、フィゲレスさんが
「それに、セクシーにもね」
と加えたという話である。
そして二人は、顔を見合わせて大きく笑っている。

どうもマスコミは、後段だけを取り上げているようだ。
なぜか?
記者会見の模様を確認しなかったために、フィゲレスさんの発言を知らなかったのか、
意図的に小泉大臣を貶めようとしたのか、
なんの意図もなかったのか。
いずれにしても、話の一部を切り取るのはどんなものだろう。

なんにしてもセクシーに行きたいものである。
どういう意味かは聞かないでいただきたい。

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