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ゴーン被告が古巣の決算を「惨め」と言ったのだとしたら [ヨモヤ]

ロイター電がカルロス・ゴーン被告のコメントを伝えている。
仏紙ル・パリジャンのインタビューに答えたものらしい。
記事によれば、ゴーン被告はこんなことを話したという。
「個人的には、日産とルノーの決算は惨めだと感じる。
 両社は内向きになっている。
 両社の間にもはや経営の真の融合はなく、不信感が漂う」

ゴーン被告にもいろいろな思いがあるのだろう。
また、報道されているのは発言の一部だけであり、
通して聴いてみるとニュアンスが違うのかもしれない。
しかし、古巣の決算を「惨め」と評するのはどうか。

真に優れたリーダーであれば、
自分が抜けた後もしっかり経営が続くような仕組みを作っておくだろうし、
なにより後継者をきちんと育てるだろう。
もし日産・ルノーの決算が惨めなのだとしたら、
その批判はリーダーであったゴーン被告自身に向けられるような気がする。

ゴーン被告としては、裏切られて、追い出された会社なのだから、恨みつらみがあって当然である。
ただ、なぜそうしたことになったのだろう。
ゴーン被告からすれば、「逆恨み」「クーデター」ということかも知れないが、
そうした思いを部下に抱かせ、
また抱かせたことに気づかなかったというのもどうなのかと思う。
日産社内から、ゴーン被告をかばうような発言が漏れてきていないようにも感じる。

といって、ゴーン被告後の日産の経営陣がよい仕事をされていると評価される向きもほとんどなく、
うまくいっていないのは誰の目にも明らかである。
決算の責任がゴーン被告に帰するとするのはさすがに無理がある。
しかし、真のリーダーであれば、自分が抜けた後の結果を自分事と捉えるのではないだろうか。

もちろん、世話になっていた弁護士の方をはじめ、
いろいろな人に迷惑をかけて、
自分だけのためにこそこそ海外に逃亡された方が、
真のリーダーであるはずもないとは思うが。

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