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映画評 「コンフィデンスマンJP プリンセス編」 [映画評]

フジテレビ系列で放送されたドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版シリーズ第2弾。
第1作目がかなりの当たりを取ったので、当然の流れで2匹目のどじょうを狙う。
ドラマの映画化、しかも続編と、企画に目新しさはまったくなく、
テレビ番組の映画化らしくスター総出演で、
オチも予想がつきまくりだが、なんであれ面白ければいい。
そして、これが意外と楽しめた。

やはりよくできているのは古沢良太さんの脚本。
いろいろな伏線を張り、それをしっかり回収していたのはさすが。
古沢さんの脚本では「探偵はBARにいる」シリーズも楽しめたので、私と相性がいいのかもしれない。
もちろんいい脚本をしっかり映像化した田中亮監督の手腕も立派。

長澤まさみさん、東出昌大さん、小手伸也さん、小日向文世さんのコンビネーションが小気味いい。
どう転んだとしても意外性はないが安心して観ていられる。
本作では、関水渚さんも大活躍で、実質的な主役は彼女。
去年公開された「町田くんの世界」以来、順調に階段を上っている。
竹内結子さん、江口洋介さん、広末涼子さん、濱田岳さん、ビビアン・スーさんなど、
豪華俳優陣が脇を固める。
三浦春馬さんがおちゃらけた役で出演されているのは痛々しい。

今回の舞台はシンガポール。
映画らしいスケールの大きさで、マレーシアや香港にも話は広がる。
ドラマが映画化されると、使い慣れないお金と時間を持ってしまったためか、
無駄なロケや爆破シーンで映画自体が取っ散らかってしまうことが多いが(例:おっさんずラブ)、
本作は意味のある場面をきちんと重ねている。
コメディ作品であり、現実味は薄いのだが、納得させる力がある。
デヴィ夫人のシーンがおかしいので最後までお見逃しなく。

「コンフィデンスマンJP プリンセス編」は、誰もが楽しめる娯楽作。
期待以上ではないが、期待どおり。
それってすごいこと。
夏休み、なんか映画でも観に行こうかなあ、という方は本作でOKかと。
「今日から俺は!!」も十分楽しいが、こちらはちょっと若い人向けに寄っているので。

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