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映画評 「フード・ラック!食運」 [映画評]

ダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんが初監督を務めた本作。
「究極の焼肉映画」
だそうだ。
確かに、肉が主演の映画は珍しい。
あまり食指が動かなかったのだが、意外とレビューがいいし、
食わず嫌いはよくないと思い直し(焼肉映画だけに)、
映画館に足を運んだ。
観てみないとわからないので、観に行ったことに後悔は全くないが、
期待して観に行ってしまっただけに・・・。

寺門さんが監督に加えて脚本も務めておられるのだが、
その本が弱い。
そんなシリアスにとらえる必要はないのは先刻承知だが、
突っ込みどころが多過ぎる。
感情移入できるだけのしつらえには全くなっていなかった。
肉のうんちくは増えたが、たぶんすぐ忘れる。
それを外すと、この映画、何が残るのかしら。

それを期待して観に行かれる方がおられるかもしれないので念のために申し添えると、
コメディではない。
映画としてしっかり成立していて、手際もいい。
ただ、それをできる人はたくさんいる。
お笑いの人が監督をしたからといってコメディにする必要は全くないが、
全くないのだが、
上品に作られても、ねえ。
門外漢ならではのよさを発揮していただきたかった。

主演はEXILEのNAOTOさんと、土屋太鳳さん。
お芝居はさておき、土屋さんが一層お綺麗になられた。
本作は土屋さんを観る映画と割り切ってしまう手がある。

「フード・ラック!食運」とは、美味しいものに当たる運のことを言うらしい。
同じようにムービー・ラックというものもありそうだ。
ブラっと入ったら面白かった、というように。
ただ残念ながら、フード・ラックにはムービー・ラックはなかった。
肉のうんちくを知りたい人、
土屋太鳳さんを愛でたい人は、是非。

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