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今年ももやもやキングオブコント [ヨモヤ]

賞がかかった大会で、ハッピーエンドというのはなかなかない。
真剣勝負の一発勝負であるがゆえに難しい。
それでも、M-1にはそうした奇跡が起きる確率が高いが、
R-1ではついぞ見たことがない。
キングオブコントでも滅多に起こらない。
ここでハッピーエンドとは、
出場した多くのコンビが面白いネタをやり、
どこが優勝するかわからない状況になり、
そのなかでも特に優れたコンビが面白いネタを2本やり、
特に2本目に誰もが納得できるネタをやり切り、
爆笑と優勝を感動の中、勝ち取ることを言う。
上記の条件のうち、
「出場した多くのコンビが面白いネタをやり、どこが優勝するかわからない状況になり、」
というのは自分たちではなんともできない。
それを除いたハッピーエンドは、
キングオブコントでは、東京03とバイきんぐが成し遂げた。
ロバートもジャルジャルも優勝は納得だったが、
どちらも2本目が酷く、ハッピーエンドとはならなかった。

2021大会は、
「出場した多くのコンビが面白いネタをやり」
という前提が成り立たなかった。
審査員の皆さんは、「面白い」「レベルが高い」と言っていたが、
個人的には、
1本目が終わった段階で、面白いなと思えたのは、空気階段と男性ブランコだけだった。
いつも面白いと信頼しているニューヨークさえ、一体どうしたかという出来。
3冠がかかったマジカルラブリーは、いつもどおり。

空気階段の優勝には文句がないが、
周りが物足りなさ過ぎた感があり、感動には至らず。
点数は高かったし、十分にウケてはいたが、
1本目はかなりの力技だし、
2本目は設定の面白さ以外の大波は来なかった。
それでも断然だったとは思うが、別の次元に突き抜けた感はなく、
ハッピーエンドとしての高揚感も生まれなかった。

面白い大会のときは、一組ずつネタを振り返りたくなるのだが、今回はそれはなし。
ビデオに撮ったが、もう一度観たいと思えるのは、男性ブランコの1本目くらいである。

審査員が入れ替わり、
松本人志さんのほか、
東京03の飯塚さん、ロバートの秋山さん、バイきんぐの小峠さん、かまいたちの山内さん、
という歴代優勝者メンバーとなった。
人選としては納得だが、
序盤から高得点を出し過ぎた感がある。
もっとメリハリを付けた方がよかった。

大会全体としては、なにやらもやもやしてしまったが、
空気階段の優勝は見事。
昨年も面白かったし、優勝すべくして優勝したと言っていいと思う。
おめでとうございました。

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