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金利が0.2%上がっただけで [経済を眺める楽しみ]

大手銀行が、
来年1月に適用する住宅ローンの固定金利を引き上げる見通しとなった、
との報道がなされている。
日銀の金融緩和策の修正に伴うもので、
上げ幅は前月比0.2~0.3%程度と見込まれるという。

0.2%くらいならなんてことはない、
と思うかもしれない。
例えば3,000万円の0.2%は6万円なので、
痛いと言えば痛いが、まあなんとか、という感じだろうか。
しかし、ローンは長い期間にわたって支払うものなので、実際の負担増はそんなものではない。

ネットで簡単に金利計算ができるサイトがあるのでそこで試してみる。

3,000万円を
金利1%で
30年、元利均等返済で払っていくとすると、
月々の返済は96,491 円、
総支払額は34,736,760 円となる。

同じ条件で、金利を0.2%上げて1.2%にすると、
月々の返済は99,272 円、
総支払額は35,737,920 円となる。

つまり、0.2%違うだけで
月々の返済額は2,781円増え、
延べの支払額に至っては100万円以上増える計算になる。

0.2%の差でここまでの差が出るのだから、
これが1%、2%と上がっていった場合の影響の大きさは想像に難くない。

円安が進んでいる最中には、
日銀が動かないことを批判している人も少なくなかった。
しかし、金利を上げるということは非常に大きな副作用を伴う。
もちろん、それでも上げるべきときはあるが、
日本の経済状況では慎重の上にも慎重に見定める必要がある。

来年、新しい日銀総裁が誕生することが確実視されている。
各国がこぞって金利を上げている時期ではあるが、
日本がどうすべきかは、相当難しい判断になる。
新総裁の決断に世界の注目が集まる。

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