SSブログ

「野党は反対ばかり」をどう思うか [ヨモヤ]

「自民党もどうかとは思うが、野党も野党で反対ばかり。どっちもどっちだ」
と思っている人は多いだろう。
これに対して、現在衆議院で自民党に次ぐ第二党の議席を占める立憲民主党の中谷一馬衆議院議員が、データを引いて反論し、枝野幸男代表もツイッターで加勢した。
そのため話が大きくなり、議論が広がっている。

中谷議員は、
国会で審議される法案の約8割に立憲民主党が賛成していること、
反対している約2割には理由があること、
今国会では、党との合同提出も含め44本の議員立法法案を提出していること、
を示し、
「野党は反対ばかり」と言う人は、「客観的な事実に基づいた意見でない」としたのである。

これを受けた枝野代表のツイートは、
【与野党対立法案でなければ政治ニュースになりにくいのはやむを得ません。国民生活に重要な法案でも政治的に対立していなければ、社会面や経済面などのニュースになり政治ニュースにはならないのです。対立している=野党が反対しているから政治ニュースとしてのニュースバリューがあります。】
【国民の皆さんがこうした報道から「野党は反対ばかり」と誤解するのはやむを得ないのですが、分かっているはずの報道機関や政治評論家、そして与党の議員までが言うのは不当です。率直に言って、「野党は反対ばかり」という趣旨の発言をしている報道関係者や評論家、国会議員は、嘘つきです。】
であった。
「嘘つき」というかなり強い言葉を使って批判している。

ネット上には、
枝野代表に賛意を示す意見として、
「野党が反対ばかりというのは作られたイメージ。特定の利権集団にとってそのほうが都合が良いからだろう」
といった声があったほか、反対の意見として、
「モリカケばかりが目立つ。支持率の低迷はしかたあるまい」
などとの書き込みもあるそうだ。

さてさて。

まず、数字が示されているとおり、法案に対して反対ばかりしているわけではないのは事実であろう。
しかし、法案の中には、軽微な改正や対立点がないものも少なくないから、率で判断するのはどうだろう。
数は少なくとも、重要法案や見解の相違が出そうな法案に軒並み反対だとしたら、「反対ばかり」と言われるのもやむを得ない気がする。
少なくともそうした意見を言う人に対して、「嘘つき」とまで喧嘩腰になるのはどうだろう。

一方、
「野党が反対してなぜ悪い」
という意見もあると思う。
与党とは政策や考え方が違うから別々の政党で活動しているのであり、主要政策で反対となるのはある意味当然である。
問題は、反対の意味、反対して目指すところ、が見えない場合であろう。
「反対のための反対」
「対案無き反対」
と言われるようなケースである。
特定の政党を念頭に置かない一般論としてだが、例え9割以上の法案に賛成していても、国民が注目するような法案に反対のための反対をしていては、批判されるのもやむを得ないだろう。

国会では、わが国で最高の議論が展開されていて普通だと思う。
国民から選ばれた優れた人物が、国の将来について話し合っているのだから。
もしそうなっていないのだとしたら、国会議員の皆さんは思い切り恥じなければならないと思う。
反対賛成の率ではなく、問われるのは、当然中身である。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。