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映画評 「ザ・ファブル」 [映画評]

私の選ぶ2019年上半期の予告編大賞ノミネート作品は、
「翔んで埼玉」
「Bの戦場」
「町田くんの世界」
そして、この
「ザ・ファブル」
である。
予告編が面白いと、その映画を観に行こうというモチベーションが高まるが、
期待し過ぎてガッカリになる可能性もある。
「町田くん」が典型的にそのパターンだった。
この「ザ・ファブル」も日経映画評で★が2つしか付かず、不安がむくむくと沸いた。

しかし、まずまず楽しめた。
期待以上、とはいかなかったが、
期待に近い線までにはたどり着いてくれた。
人がどしどし殺されるし、
裏の世界も描かれるので、お子様にはどうだろうとは思ったが。

映画は、
圧倒的な腕前で恐れられる殺し屋、通称ファブルが、ボスから
「殺し屋を1年間休業し、大阪で一般人として普通の生活を送れ。1人でも殺したらお前を殺す」
と告げられて・・・
というあらすじ。
別に設定は厳密でなくてもいいのだが、ボスに殺される理由や説得力がなかったのは惜しい。

主演は、岡田准一さん。
今や岡田さんは、押しも押されぬ映画俳優。
次々と大作の主演を務められている。
時代劇の殺陣や今作のようなアクションも超一流であり、映画の説得力を高めていた。
木村文乃さんは、ちょっともったいない使われ方。
どうしようもない男を演じられた柳楽優弥さんが圧巻だった。

監督は、CMディレクターの江口カンさん。
才気あふれる映像とはいかず、展開もご都合の連続ではあったが、
エンタメ作品としてはうまくまとめられていた。
是非次の作品も観たい、とまではならなかったが。

「ザ・ファブル」は、期待を高め過ぎなければ、それなりに楽しめる作品。
お子様向きではないので、大人の皆さまでご鑑賞くださればと思う。

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