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映画評 「ペナルティループ」 [映画評]

「人数の町」の荒木伸二監督作品。
「人数の町」はなんとも不思議な映画だった。
本作は人殺しを繰り返すというタイムループもの。
乱造されている感のあるタイムループ映画だが、新しい味付けがあるのだろうか。

と期待したが、ううむ。
新機軸がなくはないが、納得感も切迫感も説得力もなく。
誰にもどこにもどの瞬間にも感情移入ができず、
ひたすら時が流れていく。
コメディ的な要素があり、そこいらを楽しむしかないのだが、
笑えるまでにはほど遠い。

去年観た「神回」という映画に似たテイスト。
「神回」の方がずっと切実だったが。

主演に若葉竜也さん。
共演に伊勢谷友介さん。
お二人のバディぶりがそれなりに愉快ではあった。

終盤、タイムループの謎が明かされるのだが、
あんなことなら謎のままの方がよかった。

映画はエンタテインメントであり、
アイデア一発勝負でいい。
ただし、それがいいアイデアであれば。
それをしっかり膨らませられるのであれば。
あまり冴えないアイデアで一発勝負に出られても、
観る方は困惑してしまう。
という例。

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