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映画評 「カメの甲羅はあばら骨」 [映画評]

公開されているストーリーはこんな感じ。
“本音をあばら骨の中に隠し、さえない学校生活を送る高校2年生のカメ田カメ郎。そんな彼にとって、自分とは対照的に陽気なクラスメートのカエル川エル隆は唯一気を許せる存在だった。一方のカエル川は、あるきっかけから生徒会長を目指す学園のスター、ライオン寺ライ王らのグループの目に留まり、生徒会副会長になるよう打診される。そばにいた親友が彼らの仲間入りをしたことに、カメ田は複雑な気持ちを抱く。”
というもの。
なんじゃそれ。

原作というか、下敷きになっているのは、
人体を通して動物たちの体の仕組みを説き明かす川崎悟司さんによる動物図鑑。
なんじゃそれ。

ちょっと妙な感じのアニメで、
上映時間は68分。
なんじゃそれ。

危険な香りが色濃く漂う作品で、
ネットの映画評も否が多目の賛否両論。
でもなんとなく気になって足を運んでみた。
すると、これがなかなか。

ギャグ系のアニメで、
笑わせ方はベタ。
ストーリーは意外と王道。
妙な歌から始まり、
ラストは意外と苦い。

なんじゃこれ感は最後まで消えないのだが、
なんだか癖になった。
まあ、駄目な人には全然駄目だろうけれど。

声の出演に、
私の大好きな「映画大好きポンポさん」でも主演を務められた清水尋也さん、
友人役に磯村勇人さん。
よくこの映画に出演されることになったものである。
抜けた役で出演のでんでんさんが笑わせる。

「カメの甲羅はあばら骨」は、癖強めの映画。
電車に乗って街に出て、
それなりの時間を暗がりに閉じこもり、
2,000円払って観るものなのか、
というとなんとも言えない感もあるが、
私は結構楽しめた。
突拍子もない企画だが、こういう大振りが映画には必要。

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