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日本ハム入りで田中正義の覚醒はあるか [ヨモヤ]

近藤健介外野手がFAでソフトバンク入りし、
注目されていたのが、日本ハムが選ぶ人的補償選手。
人材の宝庫といっていいソフトバンクが相手だけに選びがいがあったことと思う。
結果、田中正義投手の名前が挙がった。

田中正義、という名前もだんだん人の記憶から薄れつつあるとは思うが、
2016年のドラフトの超目玉として5チームが競合した選手だった。

圧巻だったのはドラフト前年の大学3年生当時。
東京新大学野球連盟、というややマイナーなリーグに所属していたこともあるが、
2015年の成績はこんな感じ。
2015春:6試合登板  6勝0敗 防御率0.40
2015秋:6試合登板  6勝0敗 防御率0.00
とんでもない。

これだけならレベルの高くないリーグでの結果と思われるかもしれないが、
ユニバーシアード代表とNPB選抜の対戦で、
プロの選手から7者連続で三振を奪ったのには恐れ入った。
一流の打者たちから奪ったわけではないが、
それにしてもプロの打者たちがほぼストレート一本でバットに当てられないという姿は強烈だった。

一時は12球団の競合もあるか、とまで言われたが、
4年生になってから怪我に見舞われた。
プロに入ってからも、その素材のよさは誰からも認められているものの、
まだ1勝すらできていない。

どれだけ素材がよくても、
5年も6年もやって1勝も上げていない投手にそれほど期待すべきではないのかもしれない。
大学時代は凄かったけれど、今はもうそうではないのかもしれない。
しかし、プロの選手をなで斬りにした姿を見てしまっただけに、
どうしても期待してしまう。
本人にとっても今回の移籍は悪い話ではないと思う。

エスコンフィールドのマウンドで、
振っても振っても当たらないストレートを投げ込む田中正義を見たい。
それは途方もない夢とは思えない。

タグ:田中正義
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