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書評「統計学が最強の学問である」 [読書記録]

西内啓さんの「統計学が最強の学問である」を読んだ。
新聞の下の広告欄にこの本のタイトルを見た瞬間、「あ、面白そう」と思った。
そのようにお感じになった方が多いのだろうか、ベストセラーランキングでも上位に食い込んでいる。
村上春樹さんやら、百田尚樹さんやら、東野圭吾さんやらの本が並ぶなか、ベスト10に入っている調査もあるから、大健闘と言えるだろう。
さらに上位には、林下美奈子さんの「ハダカの美奈子」があるのだが・・・。

この本では、統計学で、あんなこともできるこんなこともできる、といったことが書かれているわけではない。
逆に、こうしたところに注意すべき、こうしたところが限界、などということが示されている。
そうした意味では、あまりエンタテインメントではないかもしれない。
がちがちの学術書ではないが、統計学についての筆者の考えが、きちんとまとめられている、という感じだろうか。

コンピュータの能力が向上し、集計や分析がかつてと比べて格段に容易になった。
また、ネットが広がり、アンケートなどの調査もやりやすくなった。
こうした時代だからこそ、きちんとした統計学の知識が必要であることを再認識した。
しかし、一冊二冊本を読んだところで、統計学をマスターできるものではないから、実際にどうしたらいいのかは悩ましいところである。

内容からは、
「統計学の使い方」
「統計学の誤解と正解」
といったタイトルの方がふさわしいように思う。
しかし、それでは、今回のようなヒットにはつながらなかっただろう。
いいタイトルだ。
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コメント 2

葦立 茂蔵

 数学できませんが、大学の統計学は確かに面白かった記憶ががあります。何を統計分析したのかはすっかり忘れましたが。
by 葦立 茂蔵 (2013-05-19 11:14) 

淋

面白いんですが、結構大変。
by (2013-05-19 16:59) 

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