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映画評 「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」 ~ これは泣ける ~ [映画評]

本作は、1999年の劇場版公開と、アニメシリーズ放送開始20周年を記念して製作されたという。
しかし、残念ながらというべきか、私は世代的にデジモンからは完全に外れている。
ゲームにもアニメにも、全く参加しなかった。

映画版は、本作を入れて9本作られている。
一作目と二作目が細田守監督によって撮られていて、作品としての評価が高いことでも知られている。
「サマーウォーズ」の原型などと言われることもあるようで、私もビデオで観たが、正直あまりピンと来なかった。

そんなわけで、私のデジモンに対する思い入れはほぼ皆無である。
登場人物も知らない。
完結編ということで、ちょっと観ておこうかなと。

そんないい加減な気持ちで観に行ったのだが、泣ける映画だった。
絆とか、仲間とか、運命を切り拓くとか、
よくある展開と言えばそのとおりなのだが、
なんというか胸に来た。
こんなの、子供のころからデジモン観ていた人はたまらないだろう。
だーだー涙が流れるだろう。
舞台挨拶のときに号泣されていた声優さんがおられたそうだが、それも納得である。
これは泣ける。

成長、
大人になること、
別れ、
旅立ち。
ずっとこのままでいたくても、それはできない。
だったらどうする。

クライマックスシーンがごくあっさり描かれていて、
それがまた泣ける。
そう、別れって、そういうもの。

ストーリーや設定にはかなり雑なところもあり、
目を凝らして観ると興ざめする面もなくはない。
しかし、そんなこんなを乗り越える切なさに満ちていた。

ターゲットは、現役の子供ではなく、かつて観ていた層だろう。
大きいお友達はズキュンと来ると思う。
泣かしゃいいっていうものではなく、映画としての評価はまた別だが、
ほんとに泣ける。

泣いたついでに、一歩踏み出さなきゃね、なんていう気にもなる。
絶賛するような映画でもないし、
絶賛されるような作品でもないけれど、
ありだなあと思った。

タグ:デジモン
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