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資格の更新制度の是非 ~中小企業診断士の更新制度に思う~ [診断士って]

学生のころ、学校の先生の資格に更新制度はないのかしらん、と疑問に感じたことがままあった。
十年一日のごとく、毎年同じ授業を繰り返している人や、社会的な常識さえ欠けているような先生を何人か見かけたからである。
お医者さんに対しても、同様の感想を持ったことがある。

だから、免許や資格の更新制度には賛成である。
日々、自らを高めるべく努めている方にこそ、免許や資格はふさわしい。
私の有する中小企業診断士という資格に更新制度があるのも、当然と言えば当然だろう。

しかし、問題はそのやり方である。
これがどうしても形骸化してしまう。
有資格者は、万の単位でいるから、なかなかきめ細かに対応することが難しいからだ。
いきおい、更新制度の意義云々ではなく、とにかく大勢の有資格者の更新をどうこなすか、という次元に落とし込まれていってしまう。

中小企業診断士の免許更新におけるハードルは決して低くない。
決して、形式だけのものにはなっていない。
しかし、実質的な意味があるかどうかは、大いに議論の分かれるところであろう。

「新しい知識の補充」という要件があり、これは大切なことだと思うが、要は年に一度座学の受講が求められるだけでもある。
その内容も含め、検討の余地はありそうだ。
また、もう一つの要件である、「実務の従事要件」については、いわゆる企業内診断士にとっては、クリアすることがかなり難しい。
ふるい落としにかかっているのだ、という面があるのだろうか、などと考えてしまう。

一般論として、免許の更新は必要だと思いながら、自分のこととなると、いろいろ考えてしまう。
面倒だと感じているのではなく、より意味のある仕組みになっていけばいいな、と願っているのである。
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