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ちょっと寂しいがこれも一つの方向 ~大阪市が:市立中の運動部指導の民間委託を検討~ [ヨモヤ]

学校生活において、部活動の占める割合は大きい。
厳しい練習を行う伝統があり、朝練から昼練、夜練と行う部に入った日には、部活動が生活の中心となる。
練習はそれほど大変でなくても、部活動で作られる人間関係や、大会に向けて紡がれていく一体感などは、のちのち、いい思い出になっていく。

部活動を運営していくためには、学校の先生の骨折りが不可欠である。
強い部となると、放課後だけではなく、毎週末練習や試合を行うから、先生の休みはほとんどなくなる。
熱心な先生がいるうちはいいが、その人が異動してしまうと、途端に厳しくなる。

もう一つ考えたいのは、スポーツのレベルである。
一生懸命されている先生には申し訳ないが、ほとんどそのスポーツの経験がないまま顧問をされている方もおられるようだ。
とんちんかんな指導がなされることによって、せっかくの伸び盛りの選手たちの芽が摘まれているケースも少なくないだろう。

そう考えると、大阪市教育委員が検討を始めたという、市立中学校の運動部活動の指導についての民間事業者への委託は、一定の効果が想定できる。
教員の負担が減るとともに、技術指導のレベルアップも図られるだろう。

なんとなく寂しい面もなくはない。
夕方は熱血先生が燃える指導を行い、昼はその先生がユーモラスに歴史を教える、といった構図は、まさに学園生活という感じである。
また、授業中の姿を見ることも、部活動での指導に大きく役立つはずだ。

このごろでは、レベルの高い子供たちは、学校の部活動より、地域のクラブに入り腕を磨いているらしい。
少子化でチームが組めない部も増えていて、以前とは学校の部活動の位置付けは変わりつつある。
それでも、やはり部活動の重要性は、依然として高いと思う。
是非、先生にとってどうかではなく、子どもたちにとってよりより方向への改革が進むことを期待したい。

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