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スーツを着て120キロ  ~ 悔いもあり やり遂げた感もあり ~ [120キロプロジェクト]

50歳過ぎ腰痛持ちの私が、勝手に取り組んだ120キロの速球(?)を投げるプロジェクト。
4月に開始し、10月をゴールと設定した。
ずっとボールを触ってもいなかったので、80キロを投げるところからスタートし、5月90キロ、6月95キロ、7月100キロ、8月105キロと伸ばし、最終計測ではなんとか120キロを出すことができた。
予想通り、途中は山あり谷ありで、6月に予想どおり腰痛を起こしたほか、最終計測の直前にも肩痛を発症してしまった。
まあ、それでもハッピーエンドだったのだが、最後、肩が痛くなかったらどんな球が行ったのだろうという思いはある。
計測が一週間早ければ、どうだっただろう。

10月をゴールに設定したのは、寒くなる前にやり遂げたかったほか、何か月かかかると言われる筋トレの成果が出るのがそのくらいの時期になるだろうという思いもあってのものだった。
朝と夜、毎日チューブを引っ張った。
続けるのはしんどいし、嫌なのだが、腰痛のため足腰を全く鍛えられないうえ、腹筋や柔軟も怖くてできないのだから、せめて上半身だけでも何かやっておきたかった。
その成果か、胸から肩にかけての筋肉は多少ついた気がする。

足腰が弱い分、理論に裏付けられたいいフォームで投げようと思った。
そうしなければ、50過ぎて球速は上がらないだろう。
そのために、ピッチングの技術書を読み、
投球フォームについて解説するYouTube を数多く見た。
並進運動から回転運動、
内旋から外旋、
など、それまで聞いたことのない言葉も覚えた。
プロ野球や甲子園を見る目も、試合の勝ち負けより、ピッチャーのフォームに移った。

フォームを改造したいと言っても、部活でやっているのではないし、そんなに無理もきかないから、投げ込みで固めていくことはできない。
それに、あれこれ考えてもその通りにはできないので、本番を迎えるに当たって、気を付ける点を、以下の3つだけに絞り込んだ。
1 左足を上げて、右足の裏の母指球に体重を乗せる
2 母指球に乗っていく感じで体重を移動する
3 左半身で壁を作り、左手は体の中に収める

本当は、投げる右腕の使い方にいろいろとチェックポイントがあるのだろうが、それを考えてしまうとスムーズに投げられない気がした。

しかし、ビデオを見ると、なんだかもうバラんバラんである。
https://www.youtube.com/watch?v=J_GVw4slx8o

ぐっと体重を乗せて、左腕越しに前で投げたかったのだが、腕が横振りになり、体から遠くを回っている。
左手は体の中に収めたかったのだが、それどころか真後ろに飛んでいる。
「え、この人、野球やったことあんの?」
という感じさえする。
ただ、まあ、これで球速が出たのも事実である。
筋力がない人間が球速を出すには、案外こういう投げ方がいいのかもしれない。
となると、これまでの蓄積はなんだったんだ、という感もなくはないが。

ご覧になってお分かりかもしれないが、ここのスピードガンは優しい。
そんなこともあって、スーツを着てのチャレンジとした。
スーツはおじさんのユニフォーム、ということもあるが、スピードガンの優しさに合わせて、ちょっとハンデを付けてみたのである。
さすがに上着を着ていると投げにくいので、おそらく、何キロかはマイナスだと思う。

この半年間、速い球を投げることをずっと考え続けてきた。
便所に入り、人がいなければ、必ず鏡に向かってシャドーピッチングをした。
階段の踊り場で、左足を上げて右足に体重を乗せることを繰り返した。

幸いにして120キロプロジェクトは成功したが、はたと思う。
これからどうしよう。

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