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「埼玉銘柄」の上昇は続くか [経済を眺める楽しみ]

日本経済新聞の株式欄に。
「埼玉銘柄」のパフォーマンスがいい、
といった記事が掲載されていた。

京セラ、島津製作所、任天堂、日本電産といったメジャーどころが並ぶ、
「京都銘柄」という言葉は聞いたことがあるが、
「埼玉銘柄」は初耳。

日経の記事によると、
東京に通勤する「埼玉都民」がテレワークに移行することで地元での消費が増え、
それが埼玉の企業に追い風になると見られているらしい。
代表として挙げられていたのは、
ベルク 9974
スーパーバリュー 3094
ケイアイスター不動産 3465
といった銘柄。
確かにどちらも、3月の底から強烈なリバウンドをしている。

そのほかに埼玉銘柄というと、
しまむら 8227
も浮かぶが、こちらはちょっと苦戦しているようだ。
ヤオコー 8279
は快走を続けている。

埼玉以外にお住いの方はあまりご存じないかもしれないが、
ベルク、ヤオコーといった会社は埼玉発祥のスーパー。
かつてのダイエーのように、ファッションやら家電やらなんでも揃う店ではなく、
基本的に食料品に特化して成長してきた。
埼玉は人口が増え続けていて、まだ出店余地もある。
県内回帰が進むようなら、さらなる成長も期待できそうである。

本社が東京にある企業が圧倒的に多いが、これ以上集中するとそれでは多様性がなくなるばかりか、
一極集中のリスクも高まる。
アメリカや中国のように、政治の中心地とは別に経済の拠点がいくつもある方が、きっと強くなれる。
埼玉では東京に近過ぎるが、それでも東京ではない。
地方の企業がさらに力をつけていくようになれば、コロナ禍の中で生まれる希望になるかもしれない。

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