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来年の年俸はさておき ~ 2020年プロ野球選手の年俸は過去最高 ~ [ヨモヤ]

労組日本プロ野球選手会が、今季の日本人選手の年俸調査結果を発表した。
それによると、年俸総額は前年比4・5%増の約304億5千万円となり、これは過去最高であるという。
平均年俸も初めて4,000万円を超えて4,189万円となった。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれだと思う。
私は高いとは思わない。
平均で4,000万円となると、夢を売る職業として少しは胸を張れる数字と言えるかもしれない。
ただ、メジャーリーグの平均年俸は4億4,000万円だというから、これと比べると10分の1ではある。

球団別のトップはソフトバンクで、以下、巨人、楽天、広島と続く。
当然ながら、チームの成績がいいと年俸も上がる。
ソフトバンクと巨人は去年の日本シリーズを戦ったチームだし、
広島は2019年まで3連覇した効果が大きいのだろう。
そこからすると、楽天はコストパフォーマンスがあまりよくないといえるかもしれないが、
これはFAで高給の選手を獲得したことによるところが大きい。
今年活躍して、チームを勝利に導けば、元は取れることになる。

さて、メジャーリーグは年俸の調整がつかず、開幕がズルズルと遅れてしまった。
一方日本のプロ野球では、
不測の事態などが発生した場合に年俸を減額する条項や記載がないため、
球団側が今季の年俸カットなどを選手会に求めなかった経緯がある。
このことが、比較的早期に開幕にこぎつけられた要因の一つとなっているが、
来期の年俸はどうなるだろう。

試合数が減り、観客動員にも大きな制限がかけられるなか、
球団経営が厳しくなることは誰の目にも明らかである。
採算が合わなくなった場合、人件費の見直しに目が向くのは当然のことだろう。

ただし、今はそのことを考える時期ではない。
選手は、全力でプレーして、いい試合を続けることに集中してほしい。
球団は、全力で運営を支えてほしい。
そして、やっぱりプロ野球はいいな、としみじみ振り返れるシーズンにしていただきたい。
先のことは、先のことである。

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