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古書店から便りとともに本が届いた ~ サタデーブックス@西所沢の冒険が始まった ~ [読書記録]

家に帰ると、小さな包みが届いていた。
「あれ、なんかamazonで買ったっけ?」
と思いながらしばらくうっちゃって、夕刊なんぞを読んでいた。
でもやっぱ心当たりないなあ、と改めて包みを見ると、
サタデーブックスというところから本が届いたのだった。

サタデーブックスとは、埼玉県所沢市は西所沢にオープンした古書店。
その名のとおり、土曜日と、それから日曜日に開く。
週二日でやっていけるのかしら、と心配になるが、
“地域の編集拠点"としての役割を果たすことも目指されていて、
平日は事務所として機能するらしい。

サタデーブックスが進もうとされている道のりは、冒険と呼ぶにふさわしいものだと思う。
冒険にはわくわくする要素が満ちているが、
順風満帆に進むばかりでもないだろう。
さらにコロナ禍での立ち上げ、という厳しい船出にもなっている。
よき旅になることを祈りたい。

届いたのは、
西村佳哲さんの『自分をいかして生きる』という本と、
サタデーブックスからの便り。
便りには、
本の紹介のほか、
サタデーブックスでどんなことができ、どんなことを目指しているのか、
といったこともしたためられてあった。
手書きのぬくもりのある文字とともに。

さて、著者の西村さんは「働き方研究家」を称されていて、
この本でも、いい仕事、いい働き方、について考えておられる。
いろいろな方向に思考を巡らせられるが、押しつけがましさはない。
ひたすら思索を深められているという感じであり、
読んでいるとこちらも自然と考えるようになる。
読み進めていくうちにズンズン頭に知識が入ってくるというものではなく、
ゆっくり何かが積み重なっていく感じである。

働き出してしまうと、
考えなくても、悩まなくても、日々は流れていく。
考えたから、悩んだからといって答えが出るわけではないし、
答えが出たと思っても、それで活路が開けるとは限らない。
しかし、それでも考えたい、悩みたい。
この本は、そんな一人一人の思いをそっと後押ししてくれる。

また来月、便りとともに本が届く。
サタデーブックス@西所沢の冒険に思いをはせながら、その日を待とう。

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サタデーブックスのホームページはこちら
https://west-saitama.jp/saturdaybooks/
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