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2か月以上ボールを投げていない [60歳が近づく腰痛持ち 遠投77mプロジェクト]

2021年、東京オリンピック・パラリンピックに合わせて個人的に取り組んだ
「55歳過ぎ腰痛持ち 遠投77mプロジェクト」。
その名のとおり、
腰痛を抱えた55歳過ぎの初老のおやじが、
遠投で77mを投げようという無謀かつ無意味な企画であった。

60mくらいまでは比較的すいすい行ったのだが、その先が厳しく、
今年に持ち越して再びチャレンジしている。

今年も6月、7月は順調。
7月上旬には55mをクリアし、さあこれからというところから、
もうかれこれ2ケ月。
この間、全然ボールを投げられていない。

投げられなかった要因は2つ。

1つ目は、ホームグランドが絶賛水没中だからである。
8月頭に、さあ投げるぞ、と勇んでグランドに向かうと
「7月12日の大雨でグランドが水没したため、8月中旬まで使えません」
との看板があり、
しばらく待っていたら、
「2022年8月13日の大雨(台風8号)の影響により、雨水が流入したため、当面の間、利用を中止します。」
とのこと。
いまだに使えない。
ぐう。

2つ目は、身体の関係。
3週間くらい運動を止められる事態が生じていた(コロナではありません)。

ボールが投げられない代わり、
テニスラケットを振っている。
毎日コツコツ。
この成果がどのくらいあるのか、
投げてみないとわからない。

できれば暑いうちに記録を測りたかった。
身体がよく動くからである。
当初は、8月くらいに決着をつけたいとも考えていた。
しかし、はや9月も中旬に差し掛かろうとしている。
はてさて。

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映画評 「異動辞令は音楽隊!」 [映画評]

日本アカデミー賞をはじめ多くの映画賞を受賞した「ミッドナイトスワン」の内田英治監督の手による作品。
シリアス路線の前作から打って変わって、今作はコメディタッチ。

鬼刑事と呼ばれ、
ルールを無視した捜査をしていた男が突如警察音楽隊に異動させられる。
音楽隊のメンバーはやる気のないものばかり。
しかし、徐々に変化が現れて・・・

会社であれば不本意な部署、
学校であれば不本意な部活、
をやらされて、最初はまったくやる気なく、周りもダメダメ。
それがあるきっかけで変わり始める。
よくある展開である。
それでも、本作ではわかりきっているストーリーをそれなりに楽しく見せてくれる。
このあたりは監督の語り口のうまさであろうし、
主演の阿部寛さんの力でもあろう。
全体的に面白く観ることができて、まあ、これはこれであり。

ただ、「ミッドナイトスワン」後の作品ということで、
傑作、佳作といったクオリティを期待して観に行くと、「ううむ」ということになってしまう。
主人公が楽器に本気になる過程の説得力が今一つだし、
クライマックスの犯人との対決シーンはもう滅茶苦茶。
コメディとは言っても、ちょっと、ねえ。
邦画を観てよく感じることだが、
「こんなもんでいい」と思える作り手の神経の図太さにはホトホト恐れ入る。
客のことをなんだと思っておられるのだろう。

音楽隊のメンバーについての掘り下げも甘く、ここも残念。
もう一人、二人は背景まで突っ込んで欲しかった。

阿部寛の共演者として清野菜名さん。
「キングダム2」で重要な役を務められ、「耳をすませば」でも主役を演じられる清野さん。
今が旬の女優さんである。
磯村勇斗さん、高杉真宙さんといった人気若手俳優さんのほか、
渋川清彦さん、倍賞美津子さんらが脇を固める。
渋川さん、ここのところ活躍が目立つ。

「異動辞令は音楽隊!」は、それなりに楽しめる映画。
予想どおりに展開していくから安心して観ていられる。
予定調和を超えるものを期待すると肩すかしだが、そこまで期待しなければそれなりに。

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わかりやすく使いやすいNISAにしていただきたい [経済を眺める楽しみ]

国のやることのなかには、意味がよくわからないことが少なからずある。
少額投資非課税制度である「NISA」もその一つ。
「貯蓄から投資へ」
という旗印で進められた制度のはずが、
「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」が併存し、
それぞれ微妙に制度が違い、
特例期間終了後のロールオーバーの仕組みも複雑で、
わかりにくくて仕方がない。
上限金額も低めに設定されていて、
本当は投資なんかしてほしくないんじゃないか、
と勘繰りたくなるくらいである。

来年度予算に向けて、
金融庁がNISAに関する税制改正要望を発表した。
現在の3つのNISAを一本化するほか、
非課税期間や新規投資期間の恒久化、
投資枠の拡大も要望している。

これらが実現すれば、これまでのややこしさはかなり解消されそうである。
しかしこれまでも金融庁は制度の拡大を主張し、
それがどこやらかの都合で曲げられるということが繰り返されてきた。
今回は「新しい資本主義」の追い風があるだけに要望が通るかもしれないが、
予断は許さない。

国の政策には、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものが少なくない。
NISAはその典型例だったが、
それが変わるのだろうか。
税金が減るのを少しでも回避したい、
というのではなく、
大局的に考えていただきたいものである。
できれば、零細投資家の立場にも立っていただいて。

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映画評 「グリーンバレット」 [映画評]

『ベイビーわるきゅーれ』の阪元裕吾監督作品。
『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』の続編とされているが、本作はコメディ色が強い。

ストーリーは、
“プロの殺し屋を志す女の子たちが、京都最強の殺し屋の指導のもと訓練合宿で競い合う。
しかし、彼女たちはハチャメチャな行動を繰り返し、まともな訓練にはならない。
しまいには、凶暴な殺し屋集団と戦う羽目になり・・・“
という感じ。
殺し屋志望の女の子をミスマガジンの面々が演じる。

私は『ベイビーわるきゅーれ』を存分に楽しんだ。
軽いタッチの殺し屋映画で人がバンバン死ぬのだが、
そこにはなんというか、必然性というと妙だが、納得できるものがあった。
しかし、本作は・・・。
コメディだから堅いこと言いっこなし、
と言われればそうだが、
私は乗り切れなかった。

最後までとことんやる感じならともかく、
オチは甘々。
コメディだから堅いこと言いっこなし、
と言われればそうだが、
いや、コメディだからこそ。

阪元裕吾監督の作品は楽しみにしているが、
この映画は私には無理。

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業績悪いと運動部廃止 は残念 [ヨモヤ]

池井戸潤さんの小説に『ルーズヴェルト・ゲーム』という作品がある。
TBSでドラマ化もされたのでご存知の方も多いだろう。
かつて会社の象徴的存在だった野球部が、業績低迷のあおりを受けて廃部寸前となったところからの逆転劇を描くという痛快社会派小説である。

さて、
「都市対抗に三度出場した名門、きらやか銀行野球部が本年度限りで無期限休部」
という報道があった。
持ち株会社じもとホールディングスが公表した業績予想の下方修正に伴う経費削減の一環であるらしい。
選手と監督らスタッフについては
「社業専念か移籍して現役を続けるか、一人一人の希望を聞いて最大限に対応したい」
とのことである。

監督さんは、すでにこの休部を受け入れておられるのか、
「会社あっての企業スポーツ。会社のために最後まで一生懸命やっている姿を多くの方に見せたい」
とのコメントが掲載されていた。

会社あっての企業スポーツ、というのはよくわかる。
経費を思い切って節減しているなか、部活動にお金をかけることに冷たい視線が集まるのもわかる。
それでも、ストンと落ちないものがある。
業績が悪いと部活廃止。
そうなのだろうか。

もちろん、苦渋の決断だったのだろうと思う。
継続する方が楽かもしれないなか、あえて茨の道の廃止なのかもしれない。
外部からとやかく言うようなことでもないだろう。
それでも、やはり残念である。

スポーツの力、
ひとつになれる存在の得難さ。
残してほしかった。
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利益が上がれば内部留保が増えるのは当然 [経済を眺める楽しみ]

財務省が発表した4~6月期の法人企業統計によれば、
金融・保険業を除く全産業の経常利益が前年同期比17.6%増の28兆3,181億円となり、
四半期では統計を取り始めた1954年以降で過去最大となったという。
バブル崩壊後最大、とかではなく、過去最大、である。

製造業が11.7%増になったほか、
非製造業も21.9%増になったというから、
満遍なく利益を上げたことがわかる。

併せて報道されているところによると、
2021年度の企業の内部留保が、初めて500兆円を超えたという。
企業の利益が上がっているというのはいい話だと思うが、
内部留保の増加については否定的に伝えられることが多い。
従業員への還元が不十分であるとの指摘とともに伝えられることがほとんどで、
ネガティブなとらえられ方が少なくないのである。
企業の内部留保を減らさせるべき、という意見さえある。

内部留保は、利益から税金や配当を引いたところから生み出される。
企業とすれば、納税の義務をしっかり果たしたのちに蓄えている内部留保にまで文句を言われてはかなわない思いだろう。
税金を払っていない企業より社会的に貢献していると言われてもいいはずなのに。
また、2020年のコロナによる急激な景気の落ち込みの際には、
内部留保によってなんとか持ちこたえたという企業も少なくないだろう。

内部留保を吐き出させろ、という声も聞くが、
内部留保が減るのは、企業が赤字になった場合である。
赤字になってしまえば、従業員への風当たりもなおさら強くなるだろうが、それでいいのだろうか。

伝えられている内容をさらっと読むと、
過去最大の利益になったのにもかかわらず内部留保も増えてしまった、
と解釈してしまう方もおられるかもしれない。
いやいや、
利益が増えれば内部留保も増えるのは当たり前の話である。
気を付けよう。

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石田三成公のこと [ヨモヤ]

私は滋賀県彦根市生まれで、
佐和山小学校に通っていた。
佐和山、と聞いてピンと来る人は相当な歴史通。
そう、佐和山城の佐和山である。

「治部少に過たる物が二つあり 島の左近に佐和山の城」
という言葉が残っている。
治部少とは石田三成公のことであり、島の左近とは三成公の家臣だった島左近のこと。
佐和山城は三成公には不釣り合いなほどの名城だったと揶揄した言葉である。

石田三成公は、徹底的に、と言っていいくらい貶められてきた。
映画や小説では、
頭はいいが、
ケチで、
人望がなく、
戦に弱く、
将の器でない、
といった存在として描かれてきた。
私は滋賀県で育ったが、そうした三成像を否定するようなことは教えられなかった。
子ども心になんだか残念だった記憶がある。

歴史は勝者が書く、と言われる。
徳川家康に真っ向から楯突いた三成公は、
どうしようもない存在として伝えられ、
それが鵜呑みにされてきた。

しかし、近年になって、三成像が修正されつつある。
ベストセラーとなった「のぼうの城」では、強い美意識を持ち、生を謳歌する存在とされていた。
映画「関ケ原」でも、岡田准一さんが愚直かつ美しい武将として演じられた。

ここで読んだ今村翔吾さんの「八本目の槍」も、
修正された美しい三成像が描かれていた。
七本の掌編で構成された本で、
「賤ヶ岳七本槍」に数えられた面々の物語であった。
三成は七本に漏れた八本目の槍とされていて、七人と密接な関係を持っている。
少し三成が美化され過ぎている感はあるが、
小説としても面白いし、説得力もある。

今の若い人たちは、どんな三成像を持っているのだろう。
この本、ぜひ佐和山の子たちも読んでほしい。

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ここのところで読んだ30冊 [読書記録]

ここのところで読んだ本は以下のとおり。

「官僚が学んだ究極の組織内サバイバル術」 久保田 崇
「宗歩の角行」 谷津 矢車
「SOS!500人を救え!」 森安 章人
「碧海信用金庫物語」 伊藤 雅彦
「公立病院改革の闇」 堀口 陸夫
「新聞記者」 望月 衣塑子
「診療放射線技師になるには」 笹田 久美子
「定年後のお金 全疑問」 白根 壽晴
「看護師でいられて本当に幸せ」 中島 美津子
「独立行政法人とは何か」
「見える化があなたの会社を変える」 久保田 洋志
「かもめ」 アントン・チェーホフ
「地域包括ケアを現場で語る」
「宵町草夜情」 連城 三紀彦
「書きたい人のためのミステリ入門」 新井 久幸
「俺たちは神じゃない」 中山 祐次郎
「自治体職員のための市民参加の進め方」 安部 浩成
「いつもこどものかたわらに」 細谷 亮太
「Q&A自治体アウトソーシング」
「理学療法士まるごとガイド」
「会社は毎日つぶれている」 西村 英俊
「2030未来への分岐点①」
「人間ドックの9割は間違い」 牧田 善二
「みんなでつくる 暮らし日本一」 木田 悟史
「負けない交渉術」 大橋 弘昌
「命あるがままに」
「感染症に備える医療・公衆衛生」
「病院大連携時代へ」 長 隆
「ルポ トラック・ドライバー」 刈屋 大輔
「テクノロジーが予想する未来」 伊藤 穣一
「話し方のベストセラー100冊のポイントを一冊にまとめてみた」

「書きたい人のためのミステリ入門」を書いた新井久幸さんは、出版社の編集長。書いている人ではなく書かせている人によるミステリ入門は、ファン目線に近い味がある。

「会社は毎日つぶれている」を書いた西村英俊さんは、元双日の経営者。トップに立つ人間の矜持が伝わる。

大橋弘昌さんの「負けない交渉術」は、ビジネスに限らずいろいろな交渉の場面で使えるコツが披露されている。相手も納得させているところがポイント。
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映画評 「アキラとあきら」 [映画評]

ドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズなどの原作で知られる池井戸潤さんの小説を映画化。
銀行が舞台、
主人公の実家は銀行から融資を断られて倒産した過去がある、
と、もう半沢の世界観のまんま。

「今夜、世界からこの恋が消えても」
「TANG タング」
に続いて、この夏3本目の三木孝浩監督作品。
別にファンでもないのに3本とも観てしまったが、本作が一番ちゃんとしていた。
重厚感もあり、
ストーリーに大きな破綻もなく、
楽しく観ることができた。

企業再生や融資、M&Aなど、そういった方面の知識があるとより深く観られるかなとは思うが、
ややこしい話ではないのでぶらっと観てももちろん何の問題もない。
悪役もそこまでグロくない。

竹内涼真さんと横浜流星さんがダブル主人公。
竹内さんが貧乏な家庭、横浜さんが御曹司、と対照的な育ちをしてきたという設定。
お二人ともわかりやすく演じておられた。
塚地武雅さん、宇野祥平さん、奥田瑛二さん、石丸幹二さん、江口洋介さんといった面々が脇を固める。
実にそれっぽいメンバーである。
児嶋一哉さん、ユースケ・サンタマリアさんが、悪役をこちらもわかりやすい演じられていた。
上白石萌歌さんが銀行の後輩役。
花を添えるといった役どころだが、なんだかもったいない。

「アキラとあきら」は、楽しく観られる社会派映画。
2時間ドラマで十分だろう、というツッコミもありそうだが、
まあまあまあ。

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