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野田元首相の言葉に救われた [ヨモヤ]

野田佳彦衆議院議員は、民主党政権下の三代目の首相であり、
民主党政権に幕を引いた形となってしまった。

2012年秋の党首討論で、当時の自由民主党総裁だった故安倍晋三氏に対し、
当国会中の議員定数削減法案可決に協力することを確約するなら衆議院解散を行うと明言された。
誰もがそのような発言が出るとは思っていなかったので、
追及している立場の安倍さんも絶句されていた様子を思い出す。
結果的には、その後の選挙で民主党は惨敗し、
長期間に及ぶ安倍政権が誕生することになった。

こうした経緯から、野田元首相は、故安倍首相に対して複雑な感情をお持ちのことと思う。
しかし、それはそれとして、葬儀への出席をはっきり表明された。

野田元首相の言葉として伝えられているのは、
「元首相が元首相の葬儀に出ないのは私の人生観から外れる。
長い間お疲れさまでした、と花をたむけてお別れしたい」
「伊藤博文以来、首相経験者は64人しかない。
私も味わった重圧と孤独を最も長く経験された方だ」
というものである。
また、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題をめぐっては
「全く接点がなかったと誰もいえないのではないか」
と述べられた。

安倍元首相の国葬をめぐっては、
聞くに堪えないような、
心が寒くなるような、
むなしく悲しくなるような、
そんな声が聞かれる。
そんななか、野党の立場にある野田元首相からの、
重く、
すがすがしい言葉に救われた。

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