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業績悪いと運動部廃止 は残念 [ヨモヤ]

池井戸潤さんの小説に『ルーズヴェルト・ゲーム』という作品がある。
TBSでドラマ化もされたのでご存知の方も多いだろう。
かつて会社の象徴的存在だった野球部が、業績低迷のあおりを受けて廃部寸前となったところからの逆転劇を描くという痛快社会派小説である。

さて、
「都市対抗に三度出場した名門、きらやか銀行野球部が本年度限りで無期限休部」
という報道があった。
持ち株会社じもとホールディングスが公表した業績予想の下方修正に伴う経費削減の一環であるらしい。
選手と監督らスタッフについては
「社業専念か移籍して現役を続けるか、一人一人の希望を聞いて最大限に対応したい」
とのことである。

監督さんは、すでにこの休部を受け入れておられるのか、
「会社あっての企業スポーツ。会社のために最後まで一生懸命やっている姿を多くの方に見せたい」
とのコメントが掲載されていた。

会社あっての企業スポーツ、というのはよくわかる。
経費を思い切って節減しているなか、部活動にお金をかけることに冷たい視線が集まるのもわかる。
それでも、ストンと落ちないものがある。
業績が悪いと部活廃止。
そうなのだろうか。

もちろん、苦渋の決断だったのだろうと思う。
継続する方が楽かもしれないなか、あえて茨の道の廃止なのかもしれない。
外部からとやかく言うようなことでもないだろう。
それでも、やはり残念である。

スポーツの力、
ひとつになれる存在の得難さ。
残してほしかった。
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