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映画評 「アキラとあきら」 [映画評]

ドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズなどの原作で知られる池井戸潤さんの小説を映画化。
銀行が舞台、
主人公の実家は銀行から融資を断られて倒産した過去がある、
と、もう半沢の世界観のまんま。

「今夜、世界からこの恋が消えても」
「TANG タング」
に続いて、この夏3本目の三木孝浩監督作品。
別にファンでもないのに3本とも観てしまったが、本作が一番ちゃんとしていた。
重厚感もあり、
ストーリーに大きな破綻もなく、
楽しく観ることができた。

企業再生や融資、M&Aなど、そういった方面の知識があるとより深く観られるかなとは思うが、
ややこしい話ではないのでぶらっと観てももちろん何の問題もない。
悪役もそこまでグロくない。

竹内涼真さんと横浜流星さんがダブル主人公。
竹内さんが貧乏な家庭、横浜さんが御曹司、と対照的な育ちをしてきたという設定。
お二人ともわかりやすく演じておられた。
塚地武雅さん、宇野祥平さん、奥田瑛二さん、石丸幹二さん、江口洋介さんといった面々が脇を固める。
実にそれっぽいメンバーである。
児嶋一哉さん、ユースケ・サンタマリアさんが、悪役をこちらもわかりやすい演じられていた。
上白石萌歌さんが銀行の後輩役。
花を添えるといった役どころだが、なんだかもったいない。

「アキラとあきら」は、楽しく観られる社会派映画。
2時間ドラマで十分だろう、というツッコミもありそうだが、
まあまあまあ。

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