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映画を作るのは難しい ~ 川村元気さんの初監督作品で思う ~ [ヨモヤ]

川村元気さん、と言えば、向かうところ敵なしにさえ見えるマルチな才能の持ち主。
肩書は、映画プロデューサー、小説家、脚本家、そして映画監督。
特に有名なのは映画プロデューサーとしての活躍で、手掛けた作品は、
2005年の「電車男」を皮切りに、
実写映画としては主なものだけでも、
「デトロイト・メタル・シティ」「告白」「悪人」
「モテキ」「バクマン。」「怒り」「何者」
「SUNNY 強い気持ち・強い愛」「ラストレター」
などなど。
アニメ映画でも、
「バケモノの子」「君の名は。」「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」
「未来のミライ」「天気の子」「空の青さを知る人よ」
と来たものである。
とんでもないヒットメーカーであるといっていいだろう。
クオリティが高い作品も多い。

その川村さんが初の長編実写映画を撮られたということで話題の作品が「百花」。
Wikiによれば川村さんは、父から映画の英才教育を受け、
高校・大学時代にはレンタルビデオ店に通い詰め、ピーク時は、年500本を鑑賞したのだという。
予告編を観るかぎり、どうにも面白そうには思えなかったが、
川村さんが初のメガホンということで足を運んだ。
結果、
おやまあ。

どんなに映画を観ても、
どんなにいい作品をプロデュースできても、
自分で監督するのとは大違い、ということだろう。
当たり前のことだが、改めていい映画を作る難しさを再認識した。

そう言えば、超大物ミュージシャンである、
小田和正さん、桑田佳祐さん、長渕剛さん
といった面々も映画に挑戦されたが、芳しい結果は得られていない。
芸人の世界では天才の名をほしいままにされている松本人志さんも映画ではなんとも微妙だった。

もちろん畑違いからの進出であっても、
北野武監督のように世界的な巨匠になられる方もおられるので、
転身組が必ずしも駄目というわけではない。
向き不向きというか、
映画監督としての才能の有り無しというか。

いろいろな人が映画監督にチャレンジするのはいいことだと思う。
池田エライザさんや水川あさみさんといった女優さんが映画を撮られるのも興味深い。
それがうまくいく確率は必ずしも高くなくても、新しい才能が誕生する機会は多ければおおいほど。
そして、新旧切磋琢磨して邦画のレベルを上げていただきたい。
上げていかないとまずい。

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