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映画評 「ゴールデンカムイ」 ~この映画には大ヒットしてほしい~ [映画評]

原作は未読で、アニメも未視聴。
予備知識もほとんどない中で映画館に。
ズッコケる日本映画が多い中で、本作も心配の方が大きかった。

しかし、
愉快、痛快、爽快。
よく撮られた。
よく作られた。

原作の再現性が話題になっているようだが、
もとを知らないので、そこはわからない。
それでも、個々のキャラクターの濃さ、深さはよく伝わってきた。
グイグイ引き込まれた。

主演は、実写化請負人の山崎賢人さん。
山崎さんの映画は、それこそ何本も何本も観てきたが、
この映画で凄さを再認識した。
まさに主演俳優。
「キングダム」との掛け持ちは微妙だが、山崎さんでなければならないのだろう。

アイヌの娘役に山田杏奈さん。
「ひらいて」などで、映画ファンにはすでに信頼されていた山田さんだが、
本作でその地位をさらに強固なものにされることだろう。

この二人と協力関係を結ぶ脱獄の名人役に矢本悠馬さん。
私にとって矢本さんは、永遠に「ちはやふる」の肉まんくんだが、
一般的なイメージはこの映画で塗り替えられるはず。
すごい売れっ子になられた。

鶴見篤四郎役の玉木宏さん、土方歳三役の舘ひろしさんのお二人はまさに圧巻。

この映画にはヒットしてほしい。
大ヒットしてほしい。
本作のように、
作り手の思いが詰まった作品は、是非とも多くの人に届いてほしい。

「ゴールデンカムイ」は、公開後3週間で、動員111万人、興収16億円を突破したという。
立派にヒット作と言えるが、もっともっと多くの人に観てもらいたい。
そう思わせてくれる稀有な作品である。

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