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映画評 「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」 [映画評]

去年の秋ごろ、初めて予告編を観て、
「この映画は観なくていいな」
と思った。
だって、日本映画お得意のタイムスリップもので、
男が女の頭をなでなでしたりしてるんだもの。
オチも見え見えだし。

しかし、これが思わぬ大穴大ヒット。
実写映画でこの規模の作品であれば興収10億行けば御の字、
20億行けば大ヒット、
という感じかと思うが、
この映画は35億円を超え、さらに客足を伸ばしている。
となると、後学のために観に行こうとなる。

原作は、SNSを中心に話題を集めた汐見夏衛さんのベストセラー小説。
設定は、戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生と特攻隊員の青年の切ない恋の行方を描いたラブストーリー、
というわかりやすさ。

映画は、想像していたとおりの内容。
思ったより面白かったということもないし、
ヒットしているわりにつまらなかった、
ということもない。
驚きも全くなかったが、逆にそれが大ヒットしている理由なのかもしれない。
安心して委ねられる。
先は読めても、ツンと来るシーンは何度もあった。
やはり、この設定は強い。

福原遥さんが女子高生役を演じ、相手役となる特攻隊員を水上恒司さんが演じる。
助演で出演されていた、伊藤健太郎さん、松坂慶子さんが二人とも日本アカデミー賞にノミネートされている。

なんであれ、実写映画がヒットするのはいいことだ。
これに気をよくして、実写映画をどんどん作ってほしい。
できればオリジナル脚本で。

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