映画評 「ダム・マネー ウォール街を狙え!」 [映画評]
タイトルの「ダム・マネー(Dumb Money)」とは、
直訳では「愚かな資金」という意味になる。
マーケットにおいては、冷静な状況判断ができない投資家のお金のことを指すのが一般的らしい。
この映画は、ダム・マネーと蔑まれがちな零細個人投資家が、
大金持ちのファンドマネージャーたちに一泡吹かせた実際の物語を描いている。
私も、零細ではあるものの個人投資家の端くれであり、
この映画の題材となったゲームストップ株のアメリカ市場での騒動はなんとなく知っていた。
しかし、海の向こうのこととて、詳細までは把握していなかったので、
ふむふむと思いながら観ることができた。
偶然が重なった結果の稀有な騒動であったと思うが、
こういうことが起きるのが、人間の参加する市場の怖いところであり、面白いところである。
ただし、感動したり、胸がすくような思いになったかというと、
そこまでは。
主人公は、もともとはゲームストップという会社を評価していたから買っていたはずなのに、
いつの間にか反ウォール街の先陣のような立場になっている。
ゲームストップという会社のいい面も全く描かれず。
このあたりがしっくり来なかった。
実話ベースだからやむを得ない面もあるだろうが、
演出も控えめ。
広く言えばコメディ映画なのだろうが、
笑えるほどでもなく。
直訳では「愚かな資金」という意味になる。
マーケットにおいては、冷静な状況判断ができない投資家のお金のことを指すのが一般的らしい。
この映画は、ダム・マネーと蔑まれがちな零細個人投資家が、
大金持ちのファンドマネージャーたちに一泡吹かせた実際の物語を描いている。
私も、零細ではあるものの個人投資家の端くれであり、
この映画の題材となったゲームストップ株のアメリカ市場での騒動はなんとなく知っていた。
しかし、海の向こうのこととて、詳細までは把握していなかったので、
ふむふむと思いながら観ることができた。
偶然が重なった結果の稀有な騒動であったと思うが、
こういうことが起きるのが、人間の参加する市場の怖いところであり、面白いところである。
ただし、感動したり、胸がすくような思いになったかというと、
そこまでは。
主人公は、もともとはゲームストップという会社を評価していたから買っていたはずなのに、
いつの間にか反ウォール街の先陣のような立場になっている。
ゲームストップという会社のいい面も全く描かれず。
このあたりがしっくり来なかった。
実話ベースだからやむを得ない面もあるだろうが、
演出も控えめ。
広く言えばコメディ映画なのだろうが、
笑えるほどでもなく。