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損得で考えても年金は払っておいた方がいい [お役所内診断士]

前提として、日本は国民皆年金制度を採っている。
つまり、すべての日本国民は年金制度に入ることとされているのであり、任意ではない。
払いたくなければ払わないでいい、というものではない。
払わない人に対しては、強制徴収する仕組みもある。

しかし、実際には、
「どうせ払っても、自分たちが年をとってからはもらえないから」
と保険料を払わない人がいる。
保険料は、法律で払うこととされているし、
年金は世代間の助け合いであるので道義的にも問題がある。
それでも払わない人は、おそらく損得勘定をした結果の未納なのだろう。
では、本当に年金の保険料を払ったら損なのだろうか?

年金保険料を払わないと、どうなるか?
当然、年金がもらえない。
「いや、払ってももらえないでしょう」
と思っている人も少なくないようだが、将来、年金がもらえなくなる確率はほとんどないと思う。
もらえなくなるようなことを国民が許すはずはなく、
国民が許さないことを政治家がやるはずはないからである。
そもそも、払い込んだ保険料も基金もあるのだから、もらえなくなるとはどう考えてもなさそうだ。
「もらえたとしても、もらえる額が減るでしょう」
とほとんどの人が思っているだろうが、払っていない人はどのくらい減ると予想して払っていないのだろう。
年金は、国が半分負担してくれている個人にとって有利な制度である。
今貰っている人よりは減るとしても、それを比較しても仕方がない。
要は自分がもらえるかどうかである。
印象だけで判断するのは避けたい。

また、年金は、歳をとる前にももらえる可能性がある。
怪我をして働けなくなったときなどにもらえる「障害年金」や、
配偶者が死んでしまったときにもらえる「遺族年金」などである。
こうした制度も、保険料を払っていなければ当然利用できない。

さらに、年金が頼りにならないからとiDeCoに入ろうとしても、年金を払っていないのでは、
こちらにも入ることができない。
せっかくのお得な制度なのに。

年金は、
法律的にも、道義的にも払うべきものである。
そして、損得だけで考えても払っておいた方がいいように思える。
ならば、なにも悩むことはない。

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ソフトバンクより160点得点を上げている西武か 西武より150点失点が少ないソフトバンクか [ヨモヤ]

残り15試合となって、いまだにパの優勝争いは混とんとしている。
去年は西武が走り、
おととしはソフトバンクが走った。
やはりペナントレースは、一喜一憂できる方がいい。

こういう展開になったのは、ソフトバンクに怪我人が続出したことが大きい。
これは去年もそうだった。
投手陣では、
サファテは2年連続の離脱、
バンテンハーグ、東浜といったローテーションの柱も戦線を離れた。
攻撃陣では、
なんといっても柳田の長期離脱が痛かったが、ほかにも、
内川、今宮といった主軸もスタメンを外れる時期が多かった。
それでも首位にいるのはすごいが、こう毎年怪我人が出るのは何か原因があるのだろう。

西武は大健闘。
エースの菊池が抜け、
セカンドで打点王の浅村が抜け、
という状況でソフトバンクに食らいついての2位は、さすがの底力。
去年最多勝を獲得した多和田が1勝しかできていない状況の中、
とにかく打って勝ってきた。

総合力で守り勝つソフトバンクと、
とにかく打ち勝つ西武。
これからの優勝争いがますます楽しみだ。

さらに、3位争いもし烈。
楽天か、ロッテか。
日本ハムにもわずかな望みがある。

今年の秋は、ラグビーのワールドカップに大きな注目が集まるだろうし、
またそうなってもらいたいとも思うが、
プロ野球、特にパ・リーグにも熱い視線を願いたい。

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高校野球日本代表 残念ながらいつもと同じやられ方 ~ そろそろ経験に学んでもいい頃では ~ [ヨモヤ]

U-18の野球ワールドカップが韓国で行われている。
野球の世界ランキングで1位であり、
アジアの韓国で開催されることもあって、
当然優勝を期待された日本チームだったが、
優勝どころか3位決定戦にも進めなかった。
全力を尽くした高校生たちには酷だが、大惨敗と言わざるを得ない。

勝負は時の運であり、負けることがあるのも仕方がない。
しかし、客観的に考えて高校野球のレベルが世界で最も高いのは日本であろう。
これは贔屓目で言うのではなく、
韓国、台湾、オーストラリアといった国と比べると、競技人口も人気も段違いだし、
アメリカの高校生は複数競技をしているのが主流だからである。
その日本が、国際大会でこうもコロコロ負けてしまう。

ちなみに、過去28回の大会で、
キューバが11回、アメリカが9回優勝しているほか、
韓国も5回!、台湾も2回、カナダも1回優勝している。
そんななか、日本はゼロなのである。
なんだ、それ。
これは、時の運ではなく、原因がある。

もちろん、もっとも大きな要因は、選手たちが甲子園で疲れ切っていることであろう。
甲子園で活躍したチームはもちろん、
予選で負けたチームも、
甲子園だけに焦点を絞って戦っているだけに、気持ちも身体も余力がない。

選考にも問題がある。
今回で言えば大船渡高校の佐々木くんのように、話題になっている選手を選びがちな傾向がある。
誰を意識しているのかはよくわからないが。

しかし、それだけではない。
これは、プロ主体の侍ジャパンにも言えることだが、戦い方に問題があると言わざるを得ない。
日本の負けパターンはいつも同じ。
打てなくて負ける、というものである。
「国際大会ではなかなか点が取れない」
が日本での定説だが、取らないようにしているようにさえ見える。
今大会でも多用されていた作戦がバントであるが、これだけ何十年間も!負け続けているのだから、
そろそろ反省してみてはいかがだろうか。
韓国戦でも、初回先頭打者が塁に出ると、いきなりバント。
それが日本の野球というのかもしれないが、繰り返しになるが、
それで何十年間も!、実力的には負けていないはずの相手にやられ続けているのだから、
そろそろ学んでみてはいかがだろう。

高校最後の思い出作りとして、
楽しくやって、楽しく帰ってくるつもりなら、別にいいのだが、
一番ガチガチに緊張して、
勝てるはずの相手に同じ負け方で帰ってくるのなら、
いい加減に学んでみてはいかがだろう。

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韓国で、我々が理解できないような行動をとられる方は決して一部ではない [ヨモヤ]

韓国において、日本人がちょっと理解しがたいような行動をとられる方が報道されると、
「こうした行動をとられる方はごく一部」
と擁護されることがある。
もちろん、全部ではないだろう。
しかし、本当にごく一部だろうか。
そうではないと思わざるを得ない。

日本製品の不買運動が広がっている、というニュースにも、
「不買運動に参加しているのは一部だけで、多くの韓国の人は日本製品が好き」
などという人がいるのだが、
ユニクロなど各店舗も大きなダメージを受け、
8月の日本車の新規登録台数も、前年同月比56.9%減と激減した。
少なくともごく一部ではない。

さらに、である。
釜山、ソウル、といった大都市が、
特定の日本企業を「戦犯企業」と定義し、
市などがその企業の製品を購入しないよう努力義務を課す条例案を可決した。
およそ信じられないニュースだが、本当のことらしい。
議会がそう議決したということは、過半数が賛成したということになる。
市民の代表がそう決めたということになる。

個人的に、韓国という国に対する憎悪をあおりたい気持ちは全くないし、
そんなことを思うはずもない。
生まれてしまった溝をさらに深めたいともこれっぽっちも思わない。
しかし、韓国で現実に起きていることはしっかり見ておく必要がある。
そして、忘れないようにする必要がある。

過去に、ではなく、
冗談で、ではなく、
今、現実に起きているのである。

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映画評 「引っ越し大名」 [映画評]

この映画のあらすじを聞いて、『超高速!参勤交代』を思い出した人も少なくないと思う。
なんでも、原作・脚本が同じ人だという。
それならよかった。
そうでなかったら、パクリというか、アイデア借用というか。

本作はコメディ映画である。
特別笑えるシーンはないし、
クスリともさせてもらえなかったけれど、
コメディであることにかわりはない。
コメディだから設定が少々甘くてもいい、
と私は全く思わないが、本作の制作側は思うようだ。
少し前に観た「おっさんずラブ」もそうだったが、人物描写を含め、とにかく雑である。
どうせコメディなんだから、細かいこと言わないでよ、
とでもお考えなのだろうか。
そういう人にコメディ作品を作ってもらいたくないのだが。

主演は、星野源さん。
書物に引きこもりがちだった星野さん演じる主人公が、引っ越しを取り仕切ることを言い渡されてからの大騒動を描いているのだが、
星野さんのバックボーンがからきし描かれていないので、
こちらの気持ちが入っていかない。
共演の高畑充希さん演じるヒロイン役の立ち位置も不明。
高橋一生さんが、星野さんの親友役で出演されているのだが、
普段と全く違うタイプの役が、全くはまっていない。
意外性はあるが、それだけ。

「引っ越し大名」は、この頃よく見かけるタイプの時代劇。
視点の新しさは全くなく、
チャンバラシーンへのこだわりなどあるはずもなく、
侍の矜持を描く気があるはずもなく、
その他もろもろ何もない。
とはいえ、2時間、退屈極まりないという作品でもないので、
星野源さんのファンや高橋一生さんのファンにはいいのかもしれない。
いい映画を観たい、という人には勧められないが、もともとそういう人は狙っていないだろう。

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パの規定投球回数到達者は現在たったの4人 [ヨモヤ]

プロ野球に、「規定投球回数」というものがある。
投手が最優秀防御率のタイトルを獲得する際に必要な投球回のことを指し、
試合数 × 1.0
で計算される。
つまり、その時点での試合数がそのまま規定投球回数ということになる。
120試合終了時点での規定投球回数は120イニング、ということだ。

なぜこのようなものがあるかというと、一定投球回数以上を投げないと、防御率として比較する意味が無いからである。
1イニングだけ投げて無失点で防御率が0.00だからといって表彰対象にならないのは当然であろう。

規定投球回数をクリアするのは、ローテーションに入っていればなんとかなる。
6試合に1回先発するとすると、平均で6回投げればいいことになる。
6試合に1回しか投げないのだから、そのくらいは投げてもらいたいところだ。

投手の分業制が進んでいるなか、規定投球回数到達者は減少傾向だが、
それでも2017年、つまりおととしの段階ではセに12人、パに13人いた。
パが1人だけ多いが、指名打者制をとっているパでは、ピンチヒッターを送られることがないから、
先発ピッチャーが長いイニングを投げる傾向にある、というのが、かつての定説だった。
しかし、それが去年、今年でガラッと変わっている。
2018年では9人、
2019年ではなんと現時点で4人しかいない。
その栄えある4人は、
日本ハムの有原、
ソフトバンクの千賀、
オリックスの山岡、
楽天の美馬、
である。

今年は、
ソフトバンクの先発陣が次々と故障で離脱し、
西武は菊池が抜け、多和田が長いイニングを投げられず、
楽天の2大巨頭、岸と則本が出遅れ、
ロッテの涌井、石川も力を発揮できていない、
などなど、やや特殊な状況にはある。
それにしても4人とは。

先発して短いイニングだけを投げるオープナーという役割が生まれたり、
勝っている試合で6回から継投に入ったり、
ゲームプランが以前とは大きく変わっている。
それがいい悪いではないが、スポーツ新聞の愛読者としては、
投手成績の欄に4人しか載っていないのはさすがに寂しい。
チームの顔となるような先発投手がいてほしいというのは、単なるノスタルジーではないだろう。

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約8割の世論が「憲法改正議論すべき」 [ヨモヤ]

日本国憲法は、その成り立ちからしてかなり特異である。
日本人が懸命に勝ち取り、文章を積み上げたものではなく、
占領下にあって、アメリカ主導で作られたものである。

どんな成立過程であっても、憲法が好きだという方が大勢おられる。
アメリカがやることなすこと大嫌いなのに、その国が作った憲法は大好きだという方が大勢おられる。
それはそれで、別に悪いことではない。

ただ、憲法がお好きな方の中に、
「議論もすべきではない」
と考える方がおられるのは、いかがなものだろう。
それには、さすがに首を傾げてしまう。

日本経済新聞社とテレビ東京による世論調査で、
憲法改正に向けて国会で具体的な議論をすべきかどうかを聞いたところ
「議論すべきだ」は77%、
「議論する必要はない」は16%
だったという。
圧倒的な差が付いた。
国民は、議論することを望んでいる。
当たり前の結果だが、なんだかホッとした。

特筆すべきは、安倍内閣の不支持層でも70%にのぼったという点である。
こうなると、国民の総意に近い。

もちろん、実際に改正するとなると、ひと悶着もふた悶着もあるだろう。
それでいいと思う。
数十年間も放っておいた憲法を改正するのだから、意見が割れて当然だ。
結果、国民投票にまでたどり着かなくても、それはそれで仕方がない。
しかし、議論は大いにしたい。

今回の世論調査では、安倍内閣の支持率が大幅に上がっている。
韓国ともめていることがその要因の一つだろう。
この背景が改憲論議の是非にも影響を与えている可能性があるので、
今回の結果は瞬間風速的なものである可能性もなくはない。
それでも、改憲論議をすべきとの意見が増えたのは、あるべき方向性だと思う。
憲法が大事なものであればあるほど、しっかり見直していくのが当然だから。

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映画評 「火口のふたり」 [映画評]

映画ファンとしては、
作り手には作りたいものを作ってもらいたい。
作りたいものがない作り手は、とんでもない才能がある人以外、
なるべくなら映画に関わらないでもらいたい。

「火口のふたり」からは、
監督の作りたいものを作る、という気持ちが伝わってくる。
そして、俳優がそこ監督の意気に真っ向から応えている。
映画の内容に賛否はあるだろうが、まずはその気持ちが嬉しい。

「火口のふたり」の登場人物は、ほぼ二人だけ。
主要登場人物が二人、という作品はたまにあるが、
ここまで二人だけしか出てこない映画は珍しい。
監督の言葉によれば、
「予算がなかったから」
ということだが、いい効果を上げていたと思う。
設定や途中の流れがちょっと浮世離れしているのだが、
二人しか出てこないから、言い訳する必要がなくなった。

本作は、R18+指定。
理由は、エロいから。
ほぼ全編男と女が絡み合う。
登場人物が二人だから、ずっと二人が絡み合っている。
男を演じる柄本佑さんは、ますます凄みを増している。
とぼけた役も狂気も小心も、きっちり演じられる。
そして、この映画は女を演じる瀧内公美さんの映画である。
この日のために磨き上げた見事な身体をスクリーン一杯に表現されている。
理屈も何もいらない。

ツッコミどころはたんまりある映画で、
最後の方は蛇足に感じた。
しかし、この作品に細かいことを言うのは野暮。
監督のツッパリと、
柄本さんの俳優魂と、
瀧内さんの情念を見れば十分である。
点数を付けたらそんな高くはないけれど。

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このごろ読んだ30冊 [読書記録]

本を読み終わるたび、書名と著者を手帳に書いている。
日付をあらかじめ書いておいて、読んだ順番に記録していく仕組み。
ペースとしては、大体一日一冊なので、
現実の日付と本を読んだこととした日付はそれほどずれなかったのだが、
このところ読み終わった本が貯まってしまった。
文喫に行った時に、調子に乗って5冊も6冊も読了してしまったからでもある。

これだけずれると、
「8月1日に読みました」
とするのもちょっと気が引ける。
(実際にはもっと前に読んでいるので)
そこで今月からは、
「このごろ読んだ30冊」と書くことにしよう。
ここまでの文章は、読んでいる人には何を言っているのかよくわからないと思うが、
まあなんだかそういうことである。

というわけで、このごろ読んだ30冊は以下のとおり。

「すごい話し方」 箱田 忠昭
「私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか」
「誰が働き方改革を邪魔するのか」 中村 東吾
「働き方改革職場実践ガイド」
「やさしいマクロ経済学」 塩路 悦朗
「なくそう!官製ワーキングプア」
「感動と共感のプレゼンテーション」 福島 正伸
「道州制で日本はこう変わる」 田村 秀
「少女は卒業しない」 朝井 リョウ
「その問題、自問自答で解決できます」 原岡 修吾
「高度成長」 吉川 洋
「渋沢栄一の経営教室」 香取 俊介、田中 渉
「だから数字にダマされる」 小林 直樹
「夢とビジョンを語る技術」 野口 吉昭
「働き方改革関連法早わかり」 布施 直春
「プレゼンの教科書」 小川 仁志
「発想術」 藤原 毅芳
「今夜、笑いの数を数えましょう」 いとう せいこう
「逆説の日本経済論」 斎藤 史郎 編
「知的ストレッチ入門」 日垣 隆
「泡沫候補」 藤岡 利充
「習近平 VS トランプ」 遠藤 誉
「日本が売られる」 堤 未果
「私が白熱教室で学んだこと」 石角 友美
「ルポ 私たちが生きた平成」 共同通信社
「夢の猫本屋ができるまで」 井上 理津子
「地方創生大全」 木下 斉
「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」
「使えるマクロ経済学」 菅原 晃
「深海8,000mに挑んだ町工場」 山岡 淳一郎
「やってのける」 ハイディ・グラント・ハルバーソン

朝井リョウさんの「少女は卒業しない」は、「桐島」にも通じる短編集。女子高生が主人公なのだが、こういうのを書くのが実にうまい。

「今夜、笑いの数を数えましょう」は、いとうせいこうさんが、割と真面目に「笑い」について考えている本。考えてどうなるものでもないと思うかもしれないが、考えずにもいられない。

井上理津子さんの「夢の猫本屋ができるまで」は、三軒茶屋にオープンした「Cat's Meow Books」という本屋さんがオープンするまでのルポ。読み物として面白いうえに、実践的でもある。

ハイディ・グラント・ハルバーソンさんの「やってのける」の副題は、「意志力を使わずに自分を動かす」というもの。自然に自分を動かすためのノウハウが心理学的見地から書かれている。きっと再読する。
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消費税増税前の駆け込みがないのがかえって心配 [経済を眺める楽しみ]

10月の消費税増税まであと約1月。
賛否はいまだに分かれているが、
もうここまで来たらひっくり返ることはないだろう。

消費税増税というと、これまで必ず見られてきたのが、
いわゆる「駆け込み需要」。
どうせ買わなければならないものなら税が安いうちにと、
増税の数か月前からガーッと盛り上がるのが常だった。
そして、増税の前月にピークをつけて、
税率が上がると消費がパタッと止まる。
このパターンの繰り返しだった。
当然、今回もそうなるだろうと思った。

しかし、それがどうだろう。
あまりそういう動きが見られない。
もちろん、一部の高額商品には駆け込みも出ているのだろうが、
今までのケースと比べると、なんだか静かである。
静か過ぎるくらいに。

もちろん、今回は政府がいろいろな対策を打ち出している。
過去の教訓をもとに、増税後に消費が落ち込まないようにする対策が、手厚すぎるくらいに打たれている。
それにしても、である。

政府の政策が当たってなのか、
消費者が増税慣れしたのか、
駆け込んで買いたいと思うものがないのか、
理由はわからないが、駆け込みがない。
このまま、駆け込みもなく、増税後の落ち込みもない、というのが一番いい。
しかし、
駆け込みがないかわりに、落ち込みだけは今までどおりとなってしまうと、
山もないのに谷だけが来ることになってしまう。
それでは、今までより悪い。

無事に10月を乗り切って、
よい年末が迎えられるといいのだが。

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