SSブログ

日本にも国民投票があったら ~ニュージーランド安楽死の合法化で思う~ [ヨモヤ]

ニュージーランドで国民投票が行われ、安楽死が合法になるようだ。
合法化への賛成が65%、反対が34%とかなりの差がついたので、
今後の移行も比較的スムーズに進むのではないだろうか。

安楽死が合法化されるのは、
オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、カナダ、コロンビアに次いで6か国目だそうだ。
患者が安楽死を望めばそうなるというのではなく、
余命6カ月以内の病気を患い、緩和できない苦痛を伴うなどの条件を満たした場合、
といった前提がついている。

さて、安楽死に限らず、世論を二分するような案件について国民投票の仕組みがあれば、
国民の納得感が得られやすいのではないだろうか。
さらに、総選挙がいわゆるワンイシューで決められることも少なくなるのではないだろうか。
また、意志がねじれることもなくなるのではないだろか。

ワンイシュー選挙と言われたのは、小泉政権での郵政選挙である。
国政にはいろいろな課題があるのに、郵政への賛成反対だけで投票を決めるのはおかしいのではないか、と言われた。
国民投票があれば、議員選挙ではなく、郵政民営化への賛成反対のみを示せたかもしれない。

意志がねじれるとは、あくまえも例えばだが、先の選挙で消費税増税には反対だが、投票先は自民党以外ないという人がいた場合である。
国民投票があれば、消費税増税は否決、政権は変わらず、という道があった可能性がある。

もちろん国民投票には、
・間接代表制の原則に反する
・増税といった負担を求める政策が通りにくくなりかねない
・コストがかかる
などの課題も少なくない。
ただし、それらを補って余りあるほどのメリットもある。

国民投票というと、すぐに憲法改正を連想して、機械的に反対される方もおられるようだ。
しかし、国民の声を直接聞くということがそんなに悪いことであるはずはない。
安楽死がどうこうではなく、ニュージーランドのように自分の意思を重要政策の是非の際に表明できるのは、うらやましいなあと思うのである。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事