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大阪都構想否決に思う [ヨモヤ]

大阪都構想が否決された。
吉村知事の人気もあり今回は可決されるかと思ったが、前回に引き続き大接戦の末、反対が上回った。
二回も否決されては、都構想の議論はこれにて打ち止めとなるだろう。

結果については、大阪の方が意思を示されたのであり、外野がとやかく言うことではないと思う。
ただ、第三者からしてもふと考え込んでしまうような状況もあった。

まず、議論が噛み合っていなかったように見えた。
都構想には、
大阪を東京と並ぶ都市とする、
大阪を世界で戦える都市とする、
といった理念があったように思えたが、
反対側は、大阪市がなくなること、費用が増すことなどマイナス面を指摘していたようだった。
賛成か反対かを選ばせる住民投票なので仕方がないとは言えるが、
もう少し先につながる議論が聞きたかった。

直前に、財源をめぐるニュースであれこれがあったのも残念だった。
「市を4政令市に分割した場合、毎年度行政コストが約218億円増える」
とした試算がニュースになり、
数日後、「誤った考えに基づいた試算だった」と撤回された。
選挙直前のドタバタは美しくなかった。

年代別の賛否に偏りがあったのも、考えさせられた。
NHKの出口調査によれば、
●10代 「賛成」≒「反対」
●20代 「賛成」≒「反対」
●30代 「賛成」>「反対」
●40代 「賛成」>「反対」
●50代 「賛成」≒「反対」
●60代 「賛成」<「反対」
●70歳以上 「賛成」<「反対」
という結果だったという。
つまり、反対が上回った層は60代以上ということである。
大阪都構想は、可決されても実現するのはまだ先のこと。
未来の話である。
比較的若い層が支持した未来が否決された。
どこか、しっくりこない気もするが、大阪の方々の判断である。

3日に投票が行われるアメリカ大統領選挙では、どちらが勝っても、その後もめることが必至だという。
大阪はそんな風にならず、一枚岩で頑張ってほしい。
日本のためにも、東京に対抗できる極ができることは非常に有意義なことだと思うから。

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