SSブログ

コウテイのネタを忘れない [ヨモヤ]

世の中、いろいろなことが起きるので、
ネットのニュースを見ても驚くことはあまりないが、
これにはちょっと絶句してしまった。
お笑いコンビ「コウテイ」が解散するのだという。

ここ数年、ずっと彼らには注目してきたし、期待してきた。
今年こそ跳ねるのではないか、
今年こそM-1で弾けるのではないか、
そう思ってきた。
ネタも演じ方も、
オリジナリティがあり、爆発力もあり、
彼らが売れないわけはない、
いや売れるべきだ、
と思ってきた。

二人の関係がそれほどよくないのは知られた話だったと思う。
2013年に結成し、すぐに解散し、半年後に再結成、
2016年にもコンビ仲の悪化により2度目の解散をし、10月に再々結成、
という経緯がある。
仲良しコンビではない緊張感がいい方に作用するのではないかと思っていたが、
残念である。

解散の理由は、
漫才の方向性の違い、
なのだという。
ロックバンドのようだ。

漫才コンビが別れるのは珍しいことではなく、
ひとつの肥しのようになればそれはそれで、とは思う。
しかし、なんというか、
悲しい。
二人はどんな話をし、
どんな思いで解散に至ったのだろう。

私にできることは、
コウテイという漫才コンビのネタを忘れないことくらいである。
三回目の再結成があったら、
笑って迎えたい。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

「氷菓」テレ玉で放送中 [ヨモヤ]

人それぞれ、大好きなアニメ作品というものがあると思う。
私は熱心なアニメファンというわけではなく、
多くの作品に触れてきたわけではないが、
「氷菓」
という作品には強く惹かれるものがある。

この作品は、米澤穂信さんの「〈古典部〉シリーズ」を原作にアニメ化したもの。
岐阜県高山市の高校を舞台に、
廃部寸前の「古典部」に入部した男女4人が学校生活に隠された謎に挑む。
ミステリー的な要素もあるが、
青春ドラマであり、
純文学的な風合いもある。

最初の放送は2012年4月。
キー局ではなく、各地の独立局で放送された。
正直、細々始まったのではないかと思う。
しかし、その面白さが評判となり、
放送終了後10年以上経った今も人気が衰えない。

現在、放送開始10周年を記念して、
テレビ埼玉で再放送されている。
すでに何度も観たのだが、
観るたびに発見があり、
なにより質の高さに驚く。
いい作品を届けようとする作り手の気持ちに打たれる。

本作は京都アニメーションによるものであり、
監督された武本康弘さんは不幸な事件に巻き込まれてお亡くなりになっている。
続編が観たいという思いは募るが、難しいだろうか。

テレ玉での放送はもうしばらく続く。
嬉しいことである。
何度観てもいいものはいい。
何度でも再放送していただきたい。

タグ:氷菓
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

映画評 「とべない風船」 [映画評]

この映画のサイトには、こんなことが書いてある。
『広島から全国、そして世界へ
被災地出身の新鋭監督が地元の人々の経験を風化させないために映画化。』

資金を集めるためにMakuakeでクラウドファンディングをされたらしく、
そこには、
『地方発の映画でも決して負けないクオリティを』
とあった。

その意気やよし、であるが、
実際そのとおりしっかりした作品だった。
地域の持つ課題に向き合い、
地域のよさをPRしながら、
狭いところに留まらない普遍性も持った作品に仕上がっていた。
メジャー系作品のようなドンパチや派手な展開がないなか、
見応えのある作品に仕上げられたことはすばらしいことである。

監督・脚本は、広島を拠点にCMディレクターとして活躍されている宮川博至さんという方。
平成30年7月豪雨の体験をもとに、
「ここ広島で生活しているからこそ、豪雨災害をテーマに映画を作らなければならない」
と決意されたという。
災害をテーマにしている点では、新海誠監督の「すずめの戸締まり」に共通するものがある。

舞台は、瀬戸内海のある島。
ここに、三浦透子さん演じる都会で心を病んだ女性が父を訪ねてやってくる。
父親役は小林薫さん。
この島では数年前に豪雨災害があった設定となっていて、
そのときに心に傷を負った漁師役を東出昌大さんが演じる。

大きな事件が起きるわけでもなく、
映画は静かに進む。
しかし、飽きることはない。
きちんとした脚本をもとに、
意図をもった演出がなされ、
役者も丁寧な演技でそれに応えている。

正直なところ、もうワンパンチ欲しい気はなくはないが、
最後まで破綻なく美しい作品として仕上がっている。

地方発の映画、というと、
その地方の名物や名産の紹介に妙に力が入ってしまったり、
悪い意味での手作り感が浮き上がってしまったりすることが少なくないのだが、
本作はそうした作品とは一線を画している。
広く、長く観られ続けることを祈りたい。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

岡山は奇跡 [ヨモヤ]

「岡山美少女・美人コンテスト」で「美少女グランプリ」に選出された桜井日奈子さんは、
その美しさから
「岡山の奇跡」
と称された。
桜井さんが主演された
「殺さない彼と死なない彼女」
という映画は本当にいい作品なので、是非ご覧いただきたい。

それはそうと、
ここのところの岡山県勢の活躍は、奇跡と呼ぶにふさわしい。
人口が多い県でもないのに、こんなにすごいことが重なるものだろうか。

先陣は、M-1グランプリのウエストランド。
7,261組の頂点に立った。
彼らは岡山県津山市出身の同級生。
ちなみにお笑い界では、
人気絶頂の千鳥のお二人のほか、次長課長などなど、
岡山出身者は一大勢力となっている。

続いたのが、
全国高校駅伝で優勝した倉敷高校。
大会新記録で4年ぶり3回目の優勝を果たした。

さらに、全国高校サッカー選手権では
岡山学芸館高校が優勝。
雑草集団の快進撃が話題となった。

ここまででも、すでにお腹いっぱいにすごいが、
さらに、
先日行われた全国都道府県対抗女子駅伝で
中学生のドルーリー朱映里さんが区間新記録をたたき出し、
ヒューストン・マラソンでは、
これまた岡山出身の新谷さんが、
日本歴代2位の記録で優勝した。

岡山、どうしたんだ。

3月に開かれるWBCに日本の主軸の一人として期待されている
オリックスの山本由伸投手も岡山の出身。
是非この勢いに乗ってほしい。

それにしても岡山、どうなってる?

タグ:岡山
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

映画評 「そして僕は途方に暮れる」 ~ そして客は途方に暮れる ~ [映画評]

映画ファンとして年間相当数の映画を観るが、
残念ながら面白い作品よりもつまらない作品の方が多い。
だから、それなりに覚悟して劇場に足を運ぶのだが、
その覚悟を上回る困った作品に出くわすことも少なくない。
新年早々、本作がそれだった。

タイトルは「そして僕は途方に暮れる」だが、
多くのお客さんは、おそらく映画の割と前半で途方に暮れてしまうのではないだろうか。
ああ、どうしてこの映画を選んでしまったのだろう、
ああ、これからの2時間、どんな気持ちで過ごせばいいのだろう、
と。

最初の数分から、早くもヤバい空気が漂う。
これがテレビドラマなら速攻でチャンネルを変えるだろうし、
レンタルしたのなら超速早送り決定である。
しかし、映画館ではそれはできない。
そのことがいい面に出ることもあって、
前半はつまらなくても段々面白くなって来る作品もある。
だから、そこに一縷の希望を託したのだが、
本作は逆に加速度的に・・・。

普段あまり気にならないのだが、音楽もひどい。
はじめて動画を作りました、
的なわかりやすいBGMが流れ、ただでさえ薄い興をそぐことおびただしい。

あらゆる人間関係から逃げ続ける青年の姿を描いているのだが、
なぜ急に逃げ出したのかもわからないし、
そもそも映画にするほどの話でもなんでもない。
オチまでもハラホロヒレハレ。
いやはや、これは。

演技がどうのという次元の問題ではなく、
脚本、演出がなんといったらいいのか。
一年を通してもそれほどないレベルの困った作品だと思うので、
新年早々途方に暮れたい方がおられたら、
是非劇場に足をお運びいただきたい。

nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

為替相場と国力 [経済を眺める楽しみ]

為替相場は国力と相関関係がある、
という説がある。
短期的には上下動があったとしても、
長期的には強い国の通貨は強く、弱い国の通貨は弱くなる、
というわけである。
そりゃそうだろう、
と思いたくなる至極当然の考え方だが、
実際はどうだろう。

去年の春から秋にかけて急激な円安が進んだとき、
将来性のない日本という国の通貨は安くなるのが自然、
という意見が広がった。
例えば、ひろゆきさんはこんなことをつぶやかれている。
「労働人口は毎年減っていきますが介護職員は5万人づつ増えていくそうです。
そんな国に投資したい?」
つまり、少子高齢化が進み、働き手がなくなっていく日本の通貨、
円を買う人は世界にいないでしょう、
という理屈である。

わかりやすい意見であるが、為替相場がそのように動くとは限らない。
今の相場を見ても、
1ドル=150円を超える円安が進んだものの、
1月15日現在では1ドル=127円台にまで円高が進んでいるのである。

そもそも国力と為替相場が比例するのなら、
円は下がりっぱなしでなければおかしいし、
元は上がりっぱなしでなければおかしい。
実際のチャートは長期のスパンで見ても上がったり下がったりの繰り返しであり、
およそ国力と関係があるようには見えない。

為替相場を読むのは株式よりも難しいと言われることがある。
簡単なものではないのだ。
為替相場で継続的に利益を上げるためには、
ちまたで言われるわかりやすい常識に飛び乗らないように注意が必要である。

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

映画評 「ファミリア」 [映画評]

「八日目の蟬」の成島出監督がメガホンを取り、
役所広司さんが主演を務める。
これだけでほぼ成功が見えている感じだが、
吉沢亮さん、室井滋さん、佐藤浩市さんらが脇を固めるとあっては、
いい映画率がグッと高まる。

実際、途中までは引き込まれる展開で、
新年早々いい映画に出会えたのかも、と嬉しくなった。
しかし、後半に向かうにしたがって、
主要登場人物が意味不明の行動を次々と取り始め、
最終盤になると映画自体がほぼ崩壊してしまった。
成島監督、2021年の「いのちの停車場」もアイタタタな出来栄えで、
2作連続で個人的にはまったくはまらなかった。

ストーリーは、観終わってみれば完全な盛り込み過ぎ。
役所さん演じる主人公は、一人山里に暮らす陶器職人。
吉沢さん演じるその息子は、なんでもいい大学を出たエリートらしく、
現在アルジェリアに赴任中。
帰って来たと思ったら、ナディアという女の子と一緒で、婚約しているという。
静かな町かと思えば全くそんなことはなく、
最初から在日ブラジル人コミュニティと半グレがバチバチにやり合う。
さらにアルジェリアのプラントでも大事件勃発。
設定からして大技だが、
先の展開も、「え、嘘~っ」と言いたくなるようなことばかり。
途中まで、それでも破綻なく見せてくださって感心していたのだが、
終盤は収拾がつかなくなった。

役所さんの演技はいつものとおり盤石。
しかし、無茶な脚本でさすがにこれは。
吉沢さんはさわやかに好演。
最後のシーンは、悲痛なはずがちょっと笑えてしまうという演出の悲しさ。
佐藤浩市さんは、友情出演的な存在。
もったいないと言えば、めちゃくちゃもったいない。
MIYAVIさんが半グレ役で出演。
「ヘルドッグス」での暴力団の組長役ははまっていたが、今作は残念。


「ファミリア」は、欲張り過ぎて崩壊するという、
よくあるといえばよくあるパターン。
はじめからこじんまりまとまり過ぎるのもつまらないが、
広げた風呂敷をうまく閉じられなかった。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

少子化問題における東京都の責任 [ヨモヤ]

遅きに失した感はあるとはいえ、
少子化問題が政策課題のど真ん中に浮上して来ているのはいいことだろう。
我が国の将来のために、何を置いても取り組むべき課題だと思うから。

ここへに来て、東京都の政策が注目されている。
子ども一人に対して月額5,000円を給付すると発表したためである。
そしてその方法について、
2024年1月から一括で給付する方針が明らかにされた。
つまり、子ども一人当たり6万円が給付されることになる。

バラマキという批判もあるが、
歓迎する意見も少なくないようだ。
さすが小池都知事、
という声も上がる。

これから実施される政策であり、
現段階で評価することはできないが、
結果の検証はきっちり逃げずにやるべきだろう。
年間6万円もらえるようになる2024年以降、
東京の出生率は上がるのかどうか。
他の都道府県と比べて有意に数字が上がるのかどうか。

ご存知のとおり、東京都の出生率は低い。
2021年の数字で、
全国平均が1.37のところ東京都は1.12。
この年に限らず、ず~っと全国最下位である。
日本中から若者を引き付けておいて、
出生率は全国最下位。
日本の少子化問題の大きな部分は東京問題であると言っても過言ではないだろう。

そこに本気になって取り組む第一弾が今回の6万円なのか、
一部で言われているような政治的なパフォーマンスなのか。
結果の検証と、
政策の二の矢三の矢で確かめることができる。
しっかり見ていこう。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

中国4000歳 いつか成熟されるのかしら [ヨモヤ]

「論語」に以下のような有名なフレーズがある。
「子曰く、
吾十有五にして学に志す、
三十にして立つ、
四十にして惑わず、
五十にして天命を知る、
六十にして耳順う、
七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず」
というものである。
孔子様が、晩年自分の人生を振り返っておっしゃった言葉だとされている。

四十歳で惑わなくなり、
七十歳で思うとおりに振る舞っても道を外れなくなったというのである。

もちろん、誰しもが孔子様のように生きられるわけではないが、
長く生きているうちにいろいろな道理がわかってくるものであろう。
そうありたい。

中国という大きな国がある。
4000年の歴史があるとされているから、4000歳といっていいだろう。
孔子様の言葉に従えば、大変に成熟されていてもいいお年頃である。
さてその振る舞いは成熟しているだろうか。

中国政府は、
日本や韓国が中国からの渡航者への新型コロナウイルスの水際対策を強化したことへの対抗措置として、
日本人と韓国人へのビザの新規発給を停止した。
これについては当然のことながら日本政府も抗議しているが、
アメリカの国務省当局者も
「世界各国が公衆衛生と科学に基づき、国民を守るために慎重な保健衛生上の措置を取ったからといって、報復措置を取る理由は全くない」
と批判しているようだ。
確かに、失礼ながら、子供っぽい振る舞いと映ってしまう。

成熟した国なら、どう振る舞うだろう。
まずはしっかり話し合おうとするだろう。
主張に食い違いがあるとすれば、
それを埋めるべく努力するだろう。
そして、自らに非がないか顧みるだろう。
少なくとも、
怒って、後先考えず、
といった対応はしないだろう。

いつか中国が成熟した国になるだろうか。
4000年かかって成熟していないとしたら、
あとどのくらい待てばいいのだろうか。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

日本ハム入りで田中正義の覚醒はあるか [ヨモヤ]

近藤健介外野手がFAでソフトバンク入りし、
注目されていたのが、日本ハムが選ぶ人的補償選手。
人材の宝庫といっていいソフトバンクが相手だけに選びがいがあったことと思う。
結果、田中正義投手の名前が挙がった。

田中正義、という名前もだんだん人の記憶から薄れつつあるとは思うが、
2016年のドラフトの超目玉として5チームが競合した選手だった。

圧巻だったのはドラフト前年の大学3年生当時。
東京新大学野球連盟、というややマイナーなリーグに所属していたこともあるが、
2015年の成績はこんな感じ。
2015春:6試合登板  6勝0敗 防御率0.40
2015秋:6試合登板  6勝0敗 防御率0.00
とんでもない。

これだけならレベルの高くないリーグでの結果と思われるかもしれないが、
ユニバーシアード代表とNPB選抜の対戦で、
プロの選手から7者連続で三振を奪ったのには恐れ入った。
一流の打者たちから奪ったわけではないが、
それにしてもプロの打者たちがほぼストレート一本でバットに当てられないという姿は強烈だった。

一時は12球団の競合もあるか、とまで言われたが、
4年生になってから怪我に見舞われた。
プロに入ってからも、その素材のよさは誰からも認められているものの、
まだ1勝すらできていない。

どれだけ素材がよくても、
5年も6年もやって1勝も上げていない投手にそれほど期待すべきではないのかもしれない。
大学時代は凄かったけれど、今はもうそうではないのかもしれない。
しかし、プロの選手をなで斬りにした姿を見てしまっただけに、
どうしても期待してしまう。
本人にとっても今回の移籍は悪い話ではないと思う。

エスコンフィールドのマウンドで、
振っても振っても当たらないストレートを投げ込む田中正義を見たい。
それは途方もない夢とは思えない。

タグ:田中正義
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事