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祝日は多ければ多いほどいい? [ヨモヤ]

今年のゴールデンウイークは後半傾斜型だった。
昭和の日が土曜日に重なり、暦上は普通の土日と変わらなくなってしまい、
後半の5連休だけになったからである。
祝日が土曜日になった場合も日曜と同じように振り替えてほしいという声もあるが、
実現する機運は高くない。

それでも、年間16日という日本の祝日数は、
先進国と呼ばれる諸国の中では多い方らしい。
G7中では最多で、
続くアメリカやイタリアが12日だというからダントツと言えそうだ。
ただし、中国は26日もあるという。

学生にとっては、祝日は多いほどいいだろうし、
カレンダーどおり休める職種の人にとっても祝日が多いのはありがたい。
休めるだけでなく、
給料が減らないとすれば、実質的な賃上げにもなる。

しかし、祝日が増えることはプラス面だけではない。
追い風となる業種はあるものの、経済全体にとってはマイナス要素の方が多いそうだ。

今年デンマークは祝日を1日減らす法案を可決したが、
これは労働者が働く時間を増やし、それによる税収増を狙ったものであるという。
なんでも、日本円換算でおよそ580億円の歳入増につながるとかで、
これをロシアによるウクライナ侵攻を受けて国防費増額の財源に充てるのだそうだ。

また、祝日に休みが取れるわけではない人にとっては、
祝日の増加は歓迎すべきものではないだろう。
観光業などでは、売上へのプラス面は大きいだろうが、
そこで働く人にとってはなかなか大変である。

祝日が多くても、
休めない人がいたり、
振替えが効かず誰かにしわ寄せが行ったり
オーバーツーリズムによる弊害の方が大きくなってしまったりしては、
効果も半減どころかマイナスになりかねない。
働き方を見直すなかで、
祝日のあり方についても考え直す時期に来ているようだ。

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