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なんだか冗談のようなクールビズという運動 [ヨモヤ]

毎年この時期になるとクールビズという言葉に首を傾げてしまう。
だって、
4月の終わりごろから、ちょっと暑い日があると、
電車やデパートなどでは空調を入れ始めるのだから。
それでいてクールビズとはなんだろうと感じてしまうのである。

改めてクールビズとは何か、環境省のホームページを見ると、
「クールビズは、適切な温度での空調使用と各自の判断による快適で働きやすい軽装に取り組んでいただくことで、多様で柔軟な働き方にも資する省エネ・省CO2を図るものです。
日々の気温、それぞれのワークスタイルや仕事環境等に応じて、適正な温度での空調使用と各自の判断による快適で働きやすい軽装の取組をお願いいたします。」
とある。
もちろん、そうである。
目的は省エネ・省CO2であり、その手段の一つとして軽装がある。

一方、Wikipediaを見ると、
「クール・ビズ(COOL BIZ)は、日本において、夏期に環境省が中心となって行われる環境対策などを目的とした衣服の軽装化キャンペーン、ないしはその方向にそった軽装のことを示す造語。」
とある。
ここでは、軽装すること自体をクールビズととらえている。

そして一般的にも、どうもクールビズは、Wikipediaに書かれているような内容でのみ理解されているのではないかと疑う。
単に、軽装にすることがクールビズ、という感じである。
ネクタイを外すだけでは環境にいいことなんかないのに。

繰り返すが、
もう4月から、ちょっと暑いと電車もスーパーもしっかり空調を入れている。
いやいや、空調を入れないための軽装でしょ、
と突っ込みたくなるが、
苦情を入れられたくないからなのだろうか、
涼しくしないと客が逃げるからなのだろうか。
クールビズの趣旨など、どこ吹く風、という感じである。

環境にやさしいとか、SDGsとかを声高に訴えている企業がそんな感じだから、
もやもやもやもやした気持ちになる。
クールビズ。
なんだか冗談のようである。

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