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映画評 「劇場版TOKYO MER ~走る緊急救命室~」 [映画評]

本作は、TBS系日曜劇場枠で「TOKYO MER~走る緊急救命室~」
として放送されていたドラマの映画版。
かなり人気があったドラマだそうだが、
私はドラマを年に一本も見ない。
本作のことも、まったく知らなかった。

ドラマの映画化にはハズレがとにかく多いし、
予告編に惹かれるものがなかったので本作も観る気はなかったのだが、
レビューがなかなかなもの。
邦画に関しては食わず嫌いをしない、
がモットーなので、それなら、と。

映画は見せ場の連続。
序盤からラストまで、あれやこれやのてんこ盛り。
楽しく観ることができる。

真面目に観ようとすると、
悪役の大臣がいる設定や、
現場と官僚の葛藤や、
エリートとたたき上げの衝突など、
どこかで見たことのある陳腐なものの詰め合わせで、
力が抜ける。
だから、真面目に観てはいけない。

いつものことだが、鈴木亮平さんに惹きつけられる。
本物医者っぽいのかどうかわからないが、とにかく見ていて楽しい。
賀来賢人くんは、本作では深刻っぽい演技が求められているようだ。
この設定と展開ではパロディのようになってしまうが。
敵役のような存在で出演の杏さんは、ちょっと軽かった。

「劇場版TOKYO MER ~走る緊急救命室~」は、楽しませることに徹した映画。
ピンチまたピンチで飽きさせない。
もう一回観たいかと聞かれたら、そんなことはないし、
人に勧めたいかと聞かれても、そんなことはないが、
それでもまあ、楽しく観させていただいた。

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