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映画評 「放課後アングラーライフ」 [映画評]

年に3本も4本も映画を撮っている城定秀夫監督の作品。
本作では脚本も務められている。
多作な方である。

誰が見ても低予算映画だが、
予算が少なくてもいい映画になることはある。
キャストが無名でも胸を打つ作品になることもある。
本作はどうか。

ストーリーは、
いじめに遭って人間不信に陥っていた女子高生が海釣り同好会に入り、個性豊かなメンバーたちと触れ合いながら前を向く、
というもの。
アングラーとは、アングラのことではなく釣りのこと。

ううむ、これはどういう映画なんだろう。
設定も、
展開も、
演出も、
演技も、
ゆるい。
リラックスして撮った作品、ということなのだろうか。
いや、でも、それにしても。

友達との出会いも、
絆の深め方も、
映画のラストも、
説得力的なものはさっぱりなく。

本作は、4人の若手女優さんたちを楽しむものなのだろう。
その4人は、十味さん、まるぴさん、森ふた葉さん、平井珠生さん。
皆さん初めて拝見した。
演技は、まあ。
宇野祥平さん、西村知美さん、藤田朋子さん、中山忍さん、
といったそれなりに名の通った方が脇を固められるのだが、どういう経緯で出演に至ったのか、そちらに興味が湧く。

「放課後アングラーライフ」は、城定監督にその制作意図を聞いてみたくなる作品。
城定作品というだけで観に行った私には、監督の思いが伝わらず。
アイドル映画、というくくりが一番近いのだとは思うけれど、
だったらもう少し華やかに撮ってくれてもいいのに。
いい映画を作ろうという思いはかなり薄かったと感じられるので、
ではどういうつもりだったのかおうかがいしたいところである。

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