SSブログ

楽しかった! パラリンピック [ヨモヤ]

パラリンピックを何と振り返ればいいだろう。
素晴らしかった、だろうか、
感動した、だろうか。
もちろん、どちらもそのとおりなのだが、
私の場合、「楽しかった!」という表現が近い。

ボッチャという競技が面白いことは知っていたが、
じっくり見るとますます面白かった。
信じられない妙技と緻密な戦術。
次々起きる偶然により刻々変わる状況。

水泳を見て、「自由形」の意味を改めて思った。
英語で言うと、Free Style。
オリンピックでは自由形と言いながらクロールばかりだが、
パラリンピックの自由形は本当に自由。
クロール、バタフライ、平泳ぎ、背泳ぎ、その他、なんとも形容しがたい泳法まで。
まさにFree Styleだった。

陸上を見て、人は想像を超えたところまで行けるのだと教えてもらった。
目が見えない、足や腕に大きなハンデがある、
そうしたことが信じられないほどのパフォーマンスに日々驚かされた。

卓球選手やアーチェリー選手の
想像を超えるプレースタイルに度肝を抜かれた。

テニスやバドミントン、バスケットでの日本チームの活躍には手に汗を握った。
車いすラグビーでは声が出た。
ゴールボールは息を止めて祈った。

日本選手が勝っても負けても、
グッと来るシーンがいくつもあった。

スポーツニッポン紙上で、爆笑問題のお二人がパラリンピックを振り返る企画があり、
「五輪は英雄が誕生するが、パラリンピックは英雄が集まってくる」
という言葉が紹介されていたが、まさにそのとおりと感じた。

自国開催のパラリンピックは、テレビ中継をはじめとしてメディアの露出が段違いに多かった。
メダル以外のいろいろなドラマを知った。
NHKの中継リポーターの方々も素晴らしかった。

オリンピック・パラリンピックの開催については、現段階でも意見が分かれている。
しかし、素敵なものを見せていただいた感動は消えない。
ボランティアの方々、大会運営を支えられた方々への敬意も決して消えない。

「楽しかった!」と振り返ることができるパラリンピックが終わって、
何だか心にぽっかり穴が開いた気分である。
素敵な閉会式を見終えて、
何だかもう見るべきものは見てしまった、という気持ちにさえなった。

いやいや、今度はもらったものをつなげていかなければ。
それが楽しませてもらった側の役割だろう。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事