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めでたさも中ぐらいもいかない3万円 [経済を眺める楽しみ]

7日の東京株式市場は大幅続伸。
日経平均株価が一時、4月以来およそ5カ月ぶりに3万円台を回復する場面があった。

日経平均の3万円は大きな節目であり、
実質的な意味はあまりないにしても、
株価の上昇を示すわかりやすい指標として、本来なら喜ばしいことである。
しかし、今回の株価上昇は、あまりめでたくは感じられない。

上昇のきっかけが、菅総理の退陣、新政権の誕生期待、というのが今ひとつしっくりこない。
新しい総理がほぼほぼ決まっていて、
政策もほぼ出揃っている、
というのならともかく、
現段階ではどなたが総理になられ、どんな政策を打ち出されるのか全く未知数である。
この段階で株価がグイグイ上がるのは、なんだか無責任な感じもしないではない。
株価は気分で動くものではあるが、
実態が伴わない上昇では下がるのもあっという間ということになりかねない。

欧米の株価の上昇と比べて日本株の出遅れが目立っていた面があり、
見直し買いが入っているとの指摘もあるが、
下がっているときには、日本株は全く相手にされなくなった、などと分析されていた。

とはいえ、株価が上がるのが悪いことではないのは確か。
飛び乗って利益を上げられる局面かというと、それはなんとも言えないが、
なんとなくウジウジ持っていた銘柄がスルッと上がっていたりして、
ホクホクな方もおられるのではないだろうか。

秋以降、
衆議院選挙が終わり、
政局が安定し、
ワクチンが行き渡りコロナの感染状況も落ち着き、
経済活動も活発になり、
それにつれて株価も上昇する、
という流れになることを期待したい。
希望的観測ではあるが、
全くあり得ないシナリオではないはずだ。

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