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映画評 「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」 [映画評]

赤坂アカさん作のコミックの実写映画化第二弾。
ファイナルと銘打っているくらいだから完結編なのだろう。
全く期待していなかった前作が思いのほか面白かったので、今作も鑑賞。
そんな風にうっすらとでも期待してしまったら、がっかりするに決まっている。
その鉄則をうっかり忘れていた。
はじめから最後まで、残念な気持ちで観続けることになってしまった。
コメディなのに笑えないし、
恋愛ものなのに1㎜もキュンとしないのだからどうにもならない。
もちろん、この映画で笑ったりキュンとされたりするおおらかな方もおられるのだろうけれど。

主演コンビは、前作に引き続き平野紫耀さんと橋本環奈さん。
お二人は相変わらずの演技ぶりだと思うが、
続編だからやむを得ないことながら、鮮度が落ちてしまった。
年齢も重ねられたしね。

序盤からのグダグダした展開に、監督が変わったのかなと思ったが、
メガホンは前作に続いて河合勇人さん。
ではやはり、ほんの少しでも期待したこちらが悪かったのか。

本作の面白さの源は、
建前であっても「天才たちの恋愛頭脳戦」というところにあるはず。
頭がよくて、プライドが高くて、
自分が誰かに好きになられることはあっても好きになるわけがない、
もし好きになっても、絶対自分からは言い出せなくて、
だったらなんとか相手に言わせよう、
という微笑ましいこじらせ。
本作では、最初から相手のことが好きなことを認めてしまっているから、
そもそものトキメキがどこにもない。

まあ、そんなに真面目に考えずに、
平野くんと環奈ちゃんのイチャイチャをおだやかに観ればいいだけなのだろうけれど、
少なくないお金と労力を使って映画を作り、
客からは2時間という時間と大人なら1,900円のお金をいただくのだから、
ひとひねりふたひねりくらいはあるだろう、
などと甘いことを考えたこちらが悪かった。

「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」は、終始ドタバタした作品。
微笑ましいドタバタという感じでもなく、
コメディだが、笑える要素は非常に少なく、
恋愛ものだが、ときめき要素も非常に少ない。
はあ。
出演者のファンが観に行く映画としてはこんなものかもしれないけれど、
そういう類の映画でも楽しめる映画は少なくない。
なんだかもったいない。

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8月時点の「55歳過ぎ腰痛持ち 遠投77mプロジェクト」 [60歳が近づく腰痛持ち 遠投77mプロジェクト]

東京オリンピック・パラリンピックが行われる2021年に、
全く個人的な企画として実行中の
「55歳過ぎ腰痛持ち 遠投77mプロジェクト」。
パラリンピックたけなわのこの時期に、こんな企画どうでもいいことは先刻承知だが、
8月時点の状況を書いておこう。

もともとの計画は、
9月下旬に最終計測するとして、
5月に40m、6月に50m、7月に60mと徐々に伸ばしていく予定であった。
そして、幸いなことに7月に60mをクリアし、計画どおり進んできた。

この流れからすれば、
8月は65m、70mと記録を伸ばしていきたくなるところだが、
はじめからその予定はなかった。
なぜなら、60mくらいまでなら余力残しで投げられても、
それ以上となるとかなり力を込めて投げなくてはならなくなるからである。
シャカリキに投げてしまうと、
肩や肘や、お腰様を痛めてしまう恐れが大である。
そうなると、このチャレンジ自体が終了となる可能性さえある。
このあたりが、伸び盛りの若者の企画との違い。
だから8月は、無理に距離を伸ばさず、
肩の状態を維持しながら、投げ方を固めていく時期とする予定だった。

しかし、思い通りにはいかないもの。
週末に、近くの広場で孤独にポツネンと投げ込みをすることにしているのだが、
8月は悪天候続きのためにそれができなかった。
ならばと、ストラックアウトのあるバッティングセンターで投げてみたのだが、
つい周りの視線を意識して力んでしまい、
翌日からあちらこちらに不具合が。

というわけで、8月は今一つ停滞した期間だった。
ただまあ、55歳過ぎの腰痛持ちがやっているのだから、頓挫があるのは当然である。

パラリンピックを見ていると、
結構な年齢の人も第一線で活躍している。
そのうえ、記録を伸ばしたりなんぞもしている。
これに刺激を受けないわけにはいかない。
でも、まあ、無理はしないが。

一応の目途としている9月末まであと一月。
大きな故障なく、チャレンジの日を迎えられるだろうか?
そして、挑戦は成功するのだろうか。
はたまた、失敗するのだろうか。
それともチャレンジする以前にリタイヤとなってしまうだろうか?
はてさて。

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滋賀県民の悲願は持ち越し ~ 楽しみが先に延びただけ ~ [ヨモヤ]

私は滋賀県の出身である。
田舎者のこととて娯楽が多様なはずもなく、子どものころから野球が好きで、
プロ野球では阪神を熱烈に応援していた。(過去形)
もちろん、甲子園では地元のチームに声援を送りたいところだったのだが、
私が幼少の頃、滋賀県のチームは甲子園に出るのさえ大変だった。

甲子園で勝つのが大変なのではなく、
甲子園に出るのが大変。
なぜなら、滋賀県勢が甲子園に出るためには京都のチームに勝たなければならなかったからである。
これを京津大会又は京滋大会と呼ぶのだが、
1915年から1972年まで計50回行われ、
京都府勢の46勝
滋賀県勢の4勝
という極端な結果であった。
初めて滋賀県勢が勝つまで、実に33連敗・・・。

その後、1974年から1977年までの4年間は、
滋賀県勢が甲子園に出るためには福井のチームに勝たなければならなくなった。
これを福滋大会と呼ぶのだが、4回中、
福井県勢の4勝
滋賀県勢の0勝
というまたもや極端な結果であった。

ちなみに1県1校制となり久しぶりに滋賀県勢が出場した1978年の甲子園は、
一回戦で0-18で敗れた。
だから、甲子園の厳しさを滋賀県民は痛いほどよく知っている。

今年の滋賀県代表は、大会を大いに盛り上げた近江高校。
1回戦が5回途中でノーゲームとなり、
それも加えると準決勝が実に6試合目。
一方の智弁和歌山高校は、
もともと2回戦から登場の予定が相手校の棄権により戦わずして3回戦に進出。
準決勝が3試合目だった。
極端な試合の消化となった両チームが準決勝で対戦したのは皮肉な運命のいたずら。
滋賀県勢としては初の全国制覇まであと2勝だったが、残念だった。
しかし、近江高校の素晴らしい戦いぶりは、多くの人の記憶に残ったことと思う。

しかし、繰り言の一つも言いたくなるところだが、そこまでへこみはしない。
滋賀県出身者は負けることには耐性があるのだ。
勝つことへのちょっとした不安や照れもある。
うちが勝っていいのかしらん、みたいな。
勝っちゃったら楽しみが無くなってしまうんじゃないかしらん、みたいな。

今年は負けたけれど、来年勝てばいい。
来年負けたら、再来年勝てばいい。
気長に楽しみに待っている。

ちなみに、近江高校はお笑いコンビダイアンの津田篤宏さんの出身校。
さて、ダイアンの全国ブレイクが先か、
滋賀県勢の全国制覇が先か。

ちなみに、近江高校の所在地は滋賀県彦根市。
東京オリンピックで、史上初の競泳2冠を獲得した大橋悠依さんの出身地でもある。
彦根市にとっては、なかなか暑い夏になった。

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映画評 「子供はわかってあげない」 [映画評]

未読であるが、田島列島さんのコミックを実写映画化したもの。
ちなみに、主人公はアニメオタクであり、
映画の中で「なんでも実写化しないで」というセリフがある。
タイトルの意味は、映画からはよくわからなかった。

ヒロインを上白石萌歌さんが演じる。
上白石姉妹の妹さんの方。
本作は萌歌さんが出ずっぱりの映画で、魅力が充満しており、ファンにはたまらないだろう。
いい時期にいい映画に出演された。
お相手を細田佳央太さんが演じ、
千葉雄大さん、斉藤由貴さん、豊川悦司さんらが共演されている。

監督は沖田修一さん。
いい監督さんがちゃんと撮るといい映画になる。
絵は綺麗だし、無駄なシーンはないし、どのシーンもしっかり作り込まれているし、
役者さんの自然な表情が引き出されているし、
セリフは活きているし。

感動作という感じではなく、愛おしくなるような映画。
いじめも、虐待も、ねたみもそねみもない世界。
そんな世界があるか?
いや、普通にあると思う。
映画だからって、みんなが傷つけ合わなければいけないものでもない。
何もないのが普通だし、
普通を描いても普通に楽しめる。
まあ、本作はちょっと普通ではないけれど。

本作の見どころの一つは、登場人物の会話や立ち居振る舞い。
絶妙な間で、ちょっとだけずれた会話がなされたり、
そういうことってあるよね、的な振る舞いが見られたり。
おだやかな気持ちで観続けられる。

劇中、
「魔法左官少女バッファローKOTEKO」
なるアニメが流れる。
映画の主人公とそのお相手は、このアニメの大ファンという設定。
KOTEKOネタで盛り上がるうち、関係も近づいていく。
微笑ましい。

「子供はわかってあげない」は、ほんわりした楽しい映画。
ファンタジーで、現実にはいなさそうな人たちの物語だが、
すっと物語に入れる。
幸せな気分で劇場を後にできる作品である。

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これこそ甲子園の準々決勝 [ヨモヤ]

甲子園は準々決勝が一番面白いと言われる。
大会を盛り上げている8チームを一度に見られるからである。

今年の大会は、
オリンピックとパラリンピックの狭間に開かれ、
散々雨にたたられ、、
無観客で行われ、
目玉となる選手もいない、
という盛り上がりに欠ける要素がいくつもあるなかで行われている。
しかし、接戦が多く、個々の試合は実に興味深い。
東日本のチームが早々に姿を消してしまったのはちょっと残念だが、まあ仕方がない。

2回戦終了時あたりまで、今年の甲子園には魔物がいないのではないか、と言われていた。
完封、先行逃げ切りが多く、
甲子園名物の奇跡的な逆転劇があまり見られなかったからである。
高校野球ファンには判官びいきの面があり、負けているチームに声援が集まる。
もう無理だろうというところから追い上げが始まると、球場全体がそれに加勢する。
その独特の雰囲気が今年はないので、魔物も出てこないのではないか、というのである。

しかし、準々決勝で甲子園は甲子園であることを示した。
準々決勝4試合中3試合がサヨナラになったのは史上初とのこと。
京都国際は、8回、0-2から試合をひっくり返した。
智弁学園は、9回、1-2から試合をひっくり返した。
極めつけの奇跡は神戸国際大付。
4点負けている最終回、2アウトランナーなしから4人連続の代打攻勢で同点に追いついた。
最後は力尽きたが、こんなの初めて見た。

今大会では、宮崎商と東北学院がコロナのために出場を辞退するという残念なニュースもあった。
勝ち残った選手たちが、無事準決勝の舞台に上がれることを心から祈りたい。
そして、爆発してほしい。
大声でわめき、抱き合い、笑い、泣いてほしい。
多くの人がそうしたことをできずにいるが、
甲子園にいる若者たちは思う存分暴れまわってほしい。

今年も各地の夏祭りが中止を余儀なくされている。
そんななか、日本最大の夏祭り甲子園は、幸い開催することができた。
できなかった夏祭りの分も弾けてほしい。
若者らしさ、人間らしさを弾けさせてほしい。

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映画評 「映画大好きポンポさん」 ~ 絶賛します。是非! ~ [映画評]

この映画を観たのは、結構前のことになる。
通常は、観終わったら忘れないようにとすぐに感想を書くのだが、
今作は、温めた方がいいように思った。
大切にしたいという気持ちになった。

文芸大作でもなく、
社会派でもない、
単なる、と言ってしまえばそれまでの娯楽アニメ。
それが、ずしんと来た。

原作を読んだことはないし、
映画が公開されたことも知らなかった。
口コミで良さが広まっていて、
映画作りがテーマとあっては、
うずうずしてしまう。
しかし、初見さんお断りの作品だったり、
内輪の人にしかわからないノリだったり、
という危険性もある。
劇場に足を踏み入れた時は、期待半分不安半分だった。

タイトルにもなっている「ポンポさん」は、天才映画プロデューサー。
世界をまたにかけて大活躍をしている。
十代の少女に見える描かれ方をしているが、年齢は明かされない。
主人公は、ポンポさんではなく、ポンポさんのアシスタントをしているジーンくん。
暗い青春を送っていて、支えは映画だけという存在。
そのジーンくんが、大作映画の監督をすることになっての一部始終が描かれる。

序盤から映画のうんちくが語られる。
映画とはどうあるべきなのか、
面白い映画とは何なのか。
おいおい、そんなにハードルを上げて大丈夫なのか、と心配になったが、
この映画、最初から最後まで面白い。

映画好きに向けた映画であり、
映画ファンである私の点数が甘くなっている可能性はある。
しかし、それを割引いても面白い。
スタン・ハンセン、ロード・ウォリアーズといった往年のプロレスラーの名前が意味なく出てくるが、
そんなことにも簡単にくすぐられた。

凝縮されたストーリー展開、
すっくと立っているキャラクター、
胸熱くなる展開、
心を突き刺すセリフの数々。
いやはや恐れ入りました。

後半の展開は、ちょっとうまく行き過ぎる感はあり、
もう少し苦みがあってもいいかな、とは思うが、
それもあえてあらを探せばの話。
ああ楽しかった。

監督・脚本は、平尾隆之さん。
すごい作品を仕上げられた。
6月4日に公開された本作は、じりじりと公開館を増やしつつ、ロングランを続けている。
それだけの価値がある作品である。
「漁港の肉子ちゃん」という映画を観て、
今年中にこんなに好きになる映画には出会えないかもしれない、
と思ったのだが、
あれ、出会ってしまった。

「映画大好きポンポさん」は、映画ファンへのキラキラとした贈りもの。
ありがたく、ありがたく受け取った。
映画をお好きな方には是非ご覧いただきたい。
それほど映画が好きではないという方もきっと楽しめる。
今年の一本に本作を挙げる人は少なくないと思うし、
今年の一本に挙げることが十分理解できる。
今年の一本に挙げる人と語り明かしたい気持ちになる。
是非!

映画の中で、主役のジーンくんが予告編を作るシーンがある。
まるでジーンくんが作ったかのように盛り上がる予告編はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=WN-j_AcMB3I

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パラリンピックが始まった ~ 「肯定主義」で観よう ~ [ヨモヤ]

いよいよパラリンピックが始まった。
望んだ形ではないけれど、なんとか開会式にたどり着いた。

開会式では、
いろいろな国の、
いろいろな人たちを見ることができた。
本当に、いろいろおられた。
パフォーマーの皆さんも、
アスリートの皆さんも、
一人一人が際立っていた。

国際パラリンピック委員会のアンドリュー・パーソンズ会長は、
「ここまで来られたことは信じられない気持ちです。
多くの人がこの日が来るのは不可能だと考えていました。
それでも多くの人々のおかげで、地球上で最も大きな変革を起こす力のスポーツの祭典が、いま始まろうとしています」
と挨拶を始められた。
そして、感情を込めて、
「ありがとうジャパン、ありがとう東京!」
とおっしゃってくださった。
素直に嬉しかった。

パーソンズ会長の挨拶を聞いて、
IOCのバッハ会長のオリンピックでの挨拶を貶めるようなコメントもネットでは見られる。
なんと思おうと人それぞれではあるが、
多様性を認め合い、励まし合い、高め合っていこうという場で、
誰かと誰かを比べて誰かを貶めようとするのは、なんとも残念である。

パラリンピックをどう観るか。
単純に競技を楽しむのも大いにありだし、
人間の底知れなさに感嘆するのもいい。
なんであれ、肯定的な気持ちで観たい。

閉会式では、聖火の最終点火者が注目されたが、
ちょっと驚くような人選だった。
しかし、これもよきかな。
とても地味だったけれど、
これもよきかな。

パラリンピックの開幕式を見ていると、
皮肉に眺めたり、
粗を探したり、
そんなのはつまらないと思わされた。
パラリンピック、
断然肯定主義で行こう。

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世界最高峰の女子高校野球 是非次回の決勝戦は中継を [ヨモヤ]

東京オリンピックでは、
男子の野球、女子のソフトボールともに金メダルに輝いた。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)には、
さらに男子ソフトボール、女子野球の2つのカテゴリーがあり、
なんと日本は4つすべてで世界ランク1位となっている。

なかでも、圧巻の強さを発揮しているのが女子野球である。
女子野球のワールドカップは過去8回行われているが、
日本はそのうち6回優勝しており、現在6連覇中である。
残りの2回も準優勝だから、ぶっちぎりの強さを発揮しているといっていい。

トップチームがこれだけ続けて勝てるということは、
もちろん、下の世代から次々にいい選手が育っているということである。
日本の女子高校野球のレベルは世界一といっていいと思う。

25回目を迎えた全国高校女子硬式野球選手権大会。
今年は初めて、決勝戦が甲子園で行われることになった。
素晴らしいことであり、是非定着させてほしい。
勝ち抜けば甲子園でプレーできるとあっては、
注目度も高まるし、選手たちのモチベーションも上がる。

神戸弘陵高校と高知中央高校の間で争われた決勝戦は、
4-0で神戸弘陵高校が勝利をおさめた。
試合は、点差云々を超えた熱いものであり、
配信動画などで見ると好プレーも随所に出ていた。

SNS上ではNHKに生放送を求める声が次々に上げられ、
それ自体がニュースになっていた。
もちろん、NHKでなく、テレビ朝日系でもいい。
来年は是非、生で中継してほしい。
女子野球を見ていると、
野球の楽しさ、面白さというものに改めて気づくことがある。

コロナと雨にたたられ続けている今年の甲子園だが、
女子野球の決勝が行われて、記念すべき日になった。
一回で終わらせるのは絶対にもったいない。

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稀代の満塁男 中村剛也 満塁ホームラン世界記録まであと3本 [ヨモヤ]

埼玉西武ライオンズの中村剛也選手(おかわり君)がオリックス戦で通算22本目となる満塁ホームランを放った。
これは、自身の持つプロ野球記録をさらに更新するもの。
ちなみに2位は王貞治さんの15本で、
おかわり君に次ぐ現役選手は浅村、山田(ヤクルト)の8本だというから、
22本という数のとんでもなさがわかる。

おかわり君という親しみやすいニックネームと、
その愛称まんまの笑顔がトレードマークの中村選手も、はや38歳。
キャリアの終盤を迎えていることは間違いない。
本塁打王6回という成績は、
王さんの15回、
野村さんの9回に次ぐもので、
松井さんや落合さんを上回っている。
つまり、歴史に残る長距離ヒッターということになる。
しかし、ヒットの数では2,000本にはかなり足らない成績であり、
成績に波があることもあってか、
歴代のホームランバッターと比べるとなんとなく地味な感がある。

そこで球史にさらに爪痕を残すために、代名詞である満塁ホームラン記録に期待したい。
すでに日本記録であるが、世界記録はもう少し上にある。
1位は、アレックス・ロドリゲスの25本、
2位は、ルー・ゲーリックの23本
であり、おかわり君の記録は世界第3位に位置することになる。
世界記録まであと3本である。

おかわり君の姿を現役で見られるのは、あと何年だろう。
年齢的に3年くらいだろうか。
5年くらい続けられるだろか。
いずれにしても、1年に1本ずつ打てば世界記録に届く計算である。

どれだけ満塁で打席に立てるかがこの記録を作るためのカギになる。
なんとか満塁でおかわり君に打席を回したい。
チームで作る個人記録というのも、なかなかオツなものである。

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中田の事件が象徴する日本ハムの凋落 ~ どん底からの巻き返しを期待 ~ [ヨモヤ]

「北海道日本ハム」になって以降、
日本ハムの球団運営は成功例として取り上げられることが多かった。
地域に密着し、
地域に愛される球団経営を目指し、
あたたかい雰囲気のなか多くの観客を動員し、
長期的計画で選手を育成してチームを強化する、
といういい流れができていた。

2004年以降の成績を振り返ると、
ヒルマン監督時代:3位、5位、1位(日本一)、1位
梨田監督時代:3位、1位、4位、2位
栗山監督時代:1位、6位、3位、2位、1位(日本一)、5位、3位、5位、5位
という感じ。

常勝、とまでは行かないが、
2年に1度以上の割合でクライマックスシリーズに進出し、
4年に1度以上の割合で優勝し、
日本一にも2度輝いている。
またこの間、
ダルビッシュ、大谷、小笠原などのスターを生み出し、
SHINJOも見事に活かしきった。

しかし、ここ3年ほどは下位に低迷している。

今年も、シーズン前から下馬評は低かった。
昨年5位だったところからエースの有原が抜けるのだから、厳しい戦いは見えていた。
それでも、
西川、大田、近藤、中田の4人が並ぶ打線はそれなりのものがあり、
王柏融が台湾時代の打撃を取り戻せば、なんとか戦えるのではないかとも思えた。
しかし、主力が揃いも揃って不振。
もともと苦しい戦いが予想されているなか、みんなが不振ではどうにもならない。

獲得できるかどうかよりも、
その時点でNo.1かどうかだけで決めるというドラフト戦略は、
ダルビッシュ、斎藤、菅野、大谷、清宮、吉田といったビッグネームを指名することになった。
勝っているうちは評価されていたが、負けるようになってしまえば、
結果がすべてのプロで、
単なるミーハードラフトと揶揄されるに至るのもやむを得ない。

家族のような雰囲気のもと、
栗山監督の下で、
やんちゃな中田や奔放な西川らが伸び伸びと野球を楽しみ、
ファンがあたたかく見守る、
という構図は気持ちよかったのだが、
栗山監督の長期政権の弊害か、
ここ数年はうまく機能していないように見えた。
中田による暴行事件は、たまっていた膿が噴出した感じだろうか。

2023年、日本ハムは、札幌市に隣接する北広島市に建設中の新球場に本拠地を移転する予定である。
それまでに、なんとか立て直してほしい。
球団経営真摯に取り組んできたチームだけに、これ以上の落ち込みは見たくない。
新球場の建設も、
よりよりチームのあり方を追求した結果だと思う。
まずは、残ったメンバーが奮起しなければならない。
こんな状況でも応援してくれているファンのためにも、
一球一球を大切に戦ってほしい。

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