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中田の事件が象徴する日本ハムの凋落 ~ どん底からの巻き返しを期待 ~ [ヨモヤ]

「北海道日本ハム」になって以降、
日本ハムの球団運営は成功例として取り上げられることが多かった。
地域に密着し、
地域に愛される球団経営を目指し、
あたたかい雰囲気のなか多くの観客を動員し、
長期的計画で選手を育成してチームを強化する、
といういい流れができていた。

2004年以降の成績を振り返ると、
ヒルマン監督時代:3位、5位、1位(日本一)、1位
梨田監督時代:3位、1位、4位、2位
栗山監督時代:1位、6位、3位、2位、1位(日本一)、5位、3位、5位、5位
という感じ。

常勝、とまでは行かないが、
2年に1度以上の割合でクライマックスシリーズに進出し、
4年に1度以上の割合で優勝し、
日本一にも2度輝いている。
またこの間、
ダルビッシュ、大谷、小笠原などのスターを生み出し、
SHINJOも見事に活かしきった。

しかし、ここ3年ほどは下位に低迷している。

今年も、シーズン前から下馬評は低かった。
昨年5位だったところからエースの有原が抜けるのだから、厳しい戦いは見えていた。
それでも、
西川、大田、近藤、中田の4人が並ぶ打線はそれなりのものがあり、
王柏融が台湾時代の打撃を取り戻せば、なんとか戦えるのではないかとも思えた。
しかし、主力が揃いも揃って不振。
もともと苦しい戦いが予想されているなか、みんなが不振ではどうにもならない。

獲得できるかどうかよりも、
その時点でNo.1かどうかだけで決めるというドラフト戦略は、
ダルビッシュ、斎藤、菅野、大谷、清宮、吉田といったビッグネームを指名することになった。
勝っているうちは評価されていたが、負けるようになってしまえば、
結果がすべてのプロで、
単なるミーハードラフトと揶揄されるに至るのもやむを得ない。

家族のような雰囲気のもと、
栗山監督の下で、
やんちゃな中田や奔放な西川らが伸び伸びと野球を楽しみ、
ファンがあたたかく見守る、
という構図は気持ちよかったのだが、
栗山監督の長期政権の弊害か、
ここ数年はうまく機能していないように見えた。
中田による暴行事件は、たまっていた膿が噴出した感じだろうか。

2023年、日本ハムは、札幌市に隣接する北広島市に建設中の新球場に本拠地を移転する予定である。
それまでに、なんとか立て直してほしい。
球団経営真摯に取り組んできたチームだけに、これ以上の落ち込みは見たくない。
新球場の建設も、
よりよりチームのあり方を追求した結果だと思う。
まずは、残ったメンバーが奮起しなければならない。
こんな状況でも応援してくれているファンのためにも、
一球一球を大切に戦ってほしい。

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