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各国のコロナ感染状況を知る ~ 日本は一人負けか ~ [ヨモヤ]

ネットが隆盛になったからか、
新聞に魅力がなくなったからか、
新聞を読まない人が増えている。
確かに、新聞には「は?」と思わせられる記事や論調があふれているし、
鮮度や幅でもネットに大きく劣っている。
しかし、だとしても、
新聞に掲載される記事は一定の基準を持って選別されたものであり、
それを読むことには意味がある。
ネットの場合、
特定のサイトや同じような傾向を持った人たちだけが集まるコミュニティばかり訪れて、
考え方が偏ったり、不確かな情報に踊らされたりすることが少なくない。

なぜこんなことを言うかというと、
世界のコロナの感染状況といった基本的な情報についても、
知られていないままに議論が進められているような気がするからだ。
これは、ネットの悪い面であるように思える。

例えば、
「日本は、中途半端な制約を繰り返して、感染の拡大を止められずにいる」
(世界各国は、はるかに厳しい行動制約を行っても感染拡大を止められなかった)
「日本人は、厳しい行動制約に我慢の限界に達している」
(日本の緊急事態宣言は、他国と比較すると超ユルユル)
「先進各国はワクチン接種が進み、コロナ感染を抑え込んでいる」
(途上国のみならず、ワクチン接種が進んだ先進国でもコロナ感染は進んでいる)
といった少し調べれば誤っているとわかることも、誤解されたままである気がするからだ。

というわけで、事実をもとに考えるために、欧米各国と日本の直近のコロナ感染状況を見てみよう。
こうした情報は、新聞に掲載されているので、その気になれば毎日確認することができる。

日本:新規感染者10,743人、死者9人
アメリカ:新規感染者78,211人、死者321人
フランス:新規感染者25,429人、死者28人
イギリス:新規感染者30,873人、死者91人
イタリア:新規感染者6,167人、死者19人
もちろん、インドや、ブラジルはもっと大量の感染者を出している。

つまり、日本だけが感染の大波にさらわれているわけではない。
ワクチン先進国も同様か、それ以上に厳しい状況にある。
というか、ここに至ってもまだ日本の感染状況は世界水準と比べると突出して深刻なわけではない。
こうしたことは知っている人には当たり前のことだが、事実をしっかり知っておきたい。

アメリカやイギリスは、生活の正常化に舵を切っている。
それが感染を広げている要因でもあるのだが、
いつまでも閉じこもっているのは違うと判断したということだろう。
日本はどの道に進むのか。
誰かを憎み、つるし上げるのではなく、
事実をもとに、一人一人がしっかり考えたい。

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