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アベノミクスの検証 虚心坦懐にお願いします [ヨモヤ]

立憲民主党が、安倍政権時代の経済政策「アベノミクス」を検証する委員会を立ち上げられた。
自民党の総裁選挙が注目を集めており、
立憲民主党の支持率も上がっていないなか、
アベノミクスを検証し、争点化していく狙いがあるとされている。

次に選挙で戦うのは、
安倍政権でもないし、
安倍政権の後継政権でもないのに、
アベノミクスを争点とするのがいいのかどうかわからないが、
経済政策を検証するのはいいことだと思う。
枝野代表が
「9年近くに及んだアベノミクスをどう評価し、どう対応するか。この国のこれからの政治、経済、社会のあり方に大きくかかわる」
と語られたのは、まさにそのとおりだろう。

ただ、心からお願いしたいのは、虚心坦懐に検証していただきたいということである。
否定批判ありきではなく、プラスの面もきちんと評価していただきたい。
どんな経済政策も、マイナスばかりということはありえない。
また、アベノミクスに先立つ民主党政権下の経済政策についても併せて検証することが必要だろう。

初日の会合には(このあと何度開かれるのかわからないが)、
反アベノミクスで知られる金子勝・慶大名誉教授が出席されたという。
専門家の人選は慎重にされていることと思うが、
「検証」と銘打たれている以上、
アベノミクス肯定派の学者さんも呼んでいただきたい。
一方の意見だけを聞いたのでは検証にならないので、当然そうされるとは思うけれど。
浜田宏一教授や竹中平蔵教授などと議論を交わされるのは意義が深いことではないだろうか。

どこがというわけではないが、
いつでも、何にでも反対していると、説得力がなくなる。
心からの反対のときにも言葉が軽くなる。

プラス面も見据えたアベノミクスに対する正々堂々の評価と、
実現可能な具体策が提示されれば、
惹きつけられる有権者もいるはずだ。
逆に全否定になってしまったら、
若しくはほぼほぼ全否定になってしまったら、
どう受け取られるだろう。

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