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「鬼滅の刃」の意外に高くなかった視聴率 [ヨモヤ]

18日、フジテレビ系列で映画「マスカレード・ホテル」が放送された。
この視聴率が16.7%。
その週の視聴率ランキングトップに立った。

この結果を見て、「鬼滅の刃」の視聴率はどこまで行くのだろうと思った。
「マスカレード・ホテル」の興行収入は46億円、
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入は400億円。
鬼滅の興行収入はマスカレードの約9倍。
16.7%に9を掛けたら、100%を超える視聴率になってしまう。
もちろんそんなに行くわけはないが、3倍としても約50%になる。

日本映画における興行収入で「鬼滅」に次ぐのは、「千と千尋の神隠し」で315億円。
そして、千と千尋の第1回目のテレビ視聴率が46.9%。
以前より視聴率の数字が出にくくなっていることを勘案しても、
「マスカレード・ホテル」との比較から、
30%は楽に超えてくるものと思った。

しかし、結果は21.4%だった。
正直なところ、驚くほど低かった。
悪い数字ではない、という意見もあるかもしれないが、
この放送に至るまでに2週間にわたって総集編を放送するという熱の入れようだったことを考え合わせても、
期待どおりとはとても言えないだろう。
ちなみに私は、全集中はしていなかったが、最初から最後まで観た。
劇場でも観た。

「千と千尋」が46.9%を記録したのは2003年のこと。
時代が変わったから比較しても意味がない、
という意見もあるかもしれないが、
千と千尋は9回目の放送となった2019年にも17.9%を記録している。

CMが多過ぎたとの意見も多いが、それは他の映画でも同じこと。

放送終了時刻が23時30分過ぎと遅かったため、録画で観ようと思った人が多かったのではないか、
との意見もある。
もちろんそうした方もかなりの数おられたことと思うが、理由とするとちょっと弱い。

興行収入は新記録になったが、同じ人が繰り返し観たことによるもので、他の大ヒット映画と比べるとすそ野は広くなかったのではないか、との意見も見られる。
この件については、実際のところどうなのかよくわからない。

観たことがない人が観ようと思う作品ではなかった、ということは言えるかもしれない。
劇場で観た人は喜んでテレビでも観たが、劇場に行かなかった人にチャンネルを合わせさせる作品ではなかったということだろうか。

もちろん、視聴率が思ったほど行かなかったことと、作品の良し悪しは関係がない。
テレビ越しの
炭治郎くんの「煉獄さんの勝ちだ~」に魂を震わせた人もいるだろうし、
煉獄さんの「心を燃やせ」に血がたぎった人もいるに違いない。
ただ、視聴率とは不思議なものだなあ、と改めて感じた次第である。

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