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更新 [診断士って]

子どもの頃、学校の先生の免許に更新があるべきだと思った。
だって、生徒も変わるし、教える内容も変わる、社会も変わる。それに対応できない先生もいるだろうと感じていたからである。
同様に、医師や弁護士などの免許も更新制として、一定の基準に達しない人はやめてもらうべきだと思う。
特にお医者さんにそう感じさせる方がおられる。
歯医者など、人によって診察の仕方が全くバラバラで、機材にも極端な差がある。
最新の治療法を知っている人と、何十年も同じやり方を続ける人。
ここはきちんとしてもらいたい。

さて、中小企業診断士には、資格の更新制度がある。
一定の研修と実務をこなさない限り、更新されないのである。常に最新の情報を仕入れ、それを適切に活かしていくべき診断士としては、まことに正しい制度である。
しかし、当事者としては、かなり厄介な制度であるといわざるを得ない。
研修を受けるには時間とお金がかかるし、実務をやるについては、役所内診断士には限界がある。

わかっていて資格を取ったのだから仕方が無いが、どうしたものかと考える日々である。

インパクト [診断士って]

私は、名刺に「中小企業診断士」といれている。
反応のある人もいれば、全くない人もいる。
こちらとしては多少食いついてもらいたいが、それほどのインパクトは無いということなのだろう。
公認会計士、と書いてあれば、もっと食いつきがいいはずだ。

診断士の知名度を上げていくためには、インパクトのあることをしでかすのが手っ取り早い。
診断士出身で、ことあるごとにそのことを口にするタレントが出てくれば、話題づくりにはなる。
診断士出身の大臣なんかもわかりやすい。

税理士のように、その資格を持っている人間にしかできないという、固有の業務があるのなら、インパクトがなくてもいい。
しかし、診断士はそうではない。
知ってもらってナンボ、というところもなくはない。

本を出している人は多いが(一応、私もその一人なのだが)、それだけでは知名度向上にはつながらない。
インパクト、ねえ。

ドラマ化 [診断士って]

NHKで「監査法人」というドラマをやっていた。
主人公は公認会計士。
残念ながら、中小企業診断士が主人公となるドラマが放映された例はないだろう。
まあ、社労士や弁理士でもないだろうが。
弁護士はしょっちゅうありそうだが。

NHK教育の「あしたをつかめ 平成仕事図鑑」という番組で、中小企業診断士が取り上げられたことがあった。
しかし、教育枠は、どうしても地味である。

ドラマはドラマチックである。
もし取り上げてもらえれば、一気に知名度アップは間違いない。
漫画化でもいい。
そのためには、原作が必要になるから、それに挑戦するというのも面白いか。

名称独占 [診断士って]

資格にもいろいろ種類がある。
区分の仕方も種々あると思うが、資格の持つ意味でも分けることができる。
すなわち、業務独占資格、必置資格、名称独占資格の3つである。

業務独占資格には、医師や弁護士が挙げられる。その業務に携わることができるのは、当該業務にかかる資格を取得したものに限る、というものである。税理士や社労士もそうだ。
必置資格とは、ある事業を行おうとすれば、必ず資格取得者を置かなければならないというものだ。旅行業者における旅行業務取扱管理者や、宅地建物取引業者における宅地建物取引主任者などがこれに当たる。

さて、中小企業診断士は、名称独占資格である。
名称独占資格とは、業務そのものは資格がなくてもできるが、資格取得者以外のものにその資格の呼称の利用が禁止されている資格ということらしい。
つまり、コンサルタントは誰でもできるが、中小企業診断士と名乗ることができるのは、中小企業診断士だけということだ。
しかし、資格を持っていない人間がその名を語るのがよくないことは社会通念上も当たり前以前の問題で、わざわざ「名称独占」などと勿体ぶっていうほどのことではない。

私もそうだが、名称独占に過ぎない資格をよく苦労して受けるものだ。
うまみがまるでない。


「中小企業」診断士 [診断士って]

私の資格は、中小企業診断士、である。
ちなみに、大企業診断士、という資格はない。

別に中小企業の診断しかしてはいけないという縛りがあるわけではない。思う存分やるがよい、である。
しかし、名称には「中小企業」の冠がつく。

日本には、中小企業が多いという。95%以上が中小企業だ、などという。
だって、それはそうでしょう。そういう定義をしてるんだもの。
中小企業の定義とは、
製造業なら、従業員300人以下又は資本金3億円以下
卸売業なら、従業員100人以下又は資本金1億円以下
小売業なら、従業員50人以下又は資本金5,000万円以下
サービス業なら、従業員100人以下又は資本金5,000万円以下
である。
この定義なら、ほとんどが中小企業になるわけである。
上場していても、定義としては中小企業という会社がいくつもあるだろう。

診断士は、診断士でいいのではないだろうか。企業診断士でもいいし、経営診断士でもいい。
中小企業、という冠をつけるのは、実態からしてもそぐわないのではないだろうか。

内診断士の憂鬱? [診断士って]

企業内役所内の診断士の方々は、日々をどのように過ごされているのだろう。
いやまあ、人それぞれであろうとは思うが、診断士としての知識や技能を生かせるような仕事をされている方は、どのくらいおられるのだろう。
銀行員の方やコンサルタントの方は、日々の業務がそのまま診断士の業務とダブルところがあるから、OKだろう。
しかし、それ以外の大方の業種では、宝の持ち腐れ、ということになってはいないだろうか。

役所内診断士である私だが、幸い今の部署では、診断士として得た知識を有効に生かせている。
毎日、企業の決算書を見ているし、マーケティング的な考え方も日々求められている。
しかし、異動してしまったらどうだろう。
全然、診断士としての能力を発揮できなくなってしまうのではないだろうか。
そうしたら、憂鬱だろうか。

別に、勉強したこと自体に意味があったし、はくもついたし、人脈も広がったから、それでいい、という人もおられるだろう。
納得である。
だが、診断士には更新という手続きがある。これがかなり大変だ。
また、協会に入ると、金銭的な負担もある。少ない額ではない。
そのあたりを考えると、診断士という資格を持っているだけでいい、という考えを続けるのも厳しくなりはしないだろうか。
憂鬱、が広がっていないだろうか。

コンサル [診断士って]

中小企業診断士とはどんな資格か?
経営コンサルティングに関する唯一の国家資格、とされているのだが、それなら「中小」という頭の二文字は必要なのだろうか?
そもそも、コンサルティングを行うのに、資格などいるのだろうか?

ご存知のとおり、コンサルティングを行うのに、資格はいらない。
コンサルティングをやってますよ、という看板を掲げ、ほいじゃひとつお願いしますというお客さんが現れて、そんできちんとしたサービスが提供できればそれでいい。
じゃあ、中小企業診断士って一体なんなんだということになるが、世の中、一体なんなのかわからないことなど山ほどある。世の中の不思議集にあっては、中小企業診断士がなんなのかといった謎は、小さな小さなものだろう。

では、コンサルティングとはなんなのだろう。
この業種に、「胡散臭い」というイメージをもたれている方は、決して少なくないのではないか。
役所にいる私としても、「これはさすがにどうよ」という場面に何度も遭遇してきた。
ほかの市とほとんど同じ内容の報告書、10年間いつも同じ現状分析など、信頼感を低めるような仕事ぶりに出会ったことも少なくない。

もちろん、プロとして、きちんと成果をあげておられる方も大勢いらっしゃる。
信頼するコンサルティング会社に勤めておられる一人の方が「コンサル」と呼ばれることは不快であるとおっしゃった。
「コンサル」という省略の仕方に、依頼する側の覚悟のなさがうかがえるのだろうか。
コンサルティング業に対する胡散臭さは、依頼する側の腰の据わらなさにも原因があるのかも知れない。

内診断士 [診断士って]

「中小企業診断士」という資格を知っている人はどのくらいの割合でいるのだろう。
私は、嬉しそうに名刺に中小企業診断士であることを刷り込んでいるのだが、受け取った側の反応はそれぞれだ。

まず、金融機関の人は、ほぼ100%ご存知のようだ。診断士の資格を取ることが行内で奨励されているところも多いと聞く。
それ以外の業種の方の反応は、人によりけりだが、おおむねイマイチというところだろうか。
名刺を渡すというのは、初対面であることが多く、互いに打ち解けて話し合うことは難しい。そのため、「これって、どんな資格なんですか?」と聞いてくる人はあまりいない。
そもそも、人の名刺をちゃんと見ない人も多い。

しかし、これが弁護士や公認会計士だったらどうだろう。ちゃんと見ない人でも、さすがに気づくのではないだろうか。
大体、中小企業診断士という資格を持った人間が、普段どんな活動をしているのか、知らない人間の方が圧倒的に多いだろう。
しかも、独立していなかったり、専門のコンサル会社などの所属していない人間が多いのも診断士の特徴で、それがさらに姿を見えにくくしている。

企業内診断士、という言葉がある。
診断士の資格を持っているが、それを直接使うことなく、企業に勤めている人間のことだ。
もちろん、業務に役立つことは、山ほどあるだろうから、資格を持っていること自体に意義はある。
しかし、診断士として働いているわけではない。

同じく、国や県や市といった役所内にも、少数ではあるが診断士がいる。かく言う私もその一人である。
役所内診断士とはあまり言われない。

マイナーな資格であるとは言え、取得するまでの苦労はそこそこある。
苦労に見合っただけの評価は欲しいなあ、と思うのは、いやらしいかも知れないが、自然な人情でもあろう。

このブログでは、役所内診断士として粛々と日々を過ごしている人間の四方山話を聞いていただければと考えている。
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