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映画評 「ゴールド・ボーイ」 ~ 金子修介監督健在! ~ [映画評]

平成ガメラシリーズは3作撮られた。
1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」に始まり、
1996年の「ガメラ2 レギオン襲来」
1999年の「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」まで。
この監督をされたのが金子修介さんである。
平成ガメラシリーズは私も大好きであるが、特に一作目が秀逸だった。

その後、金子監督は「デスノート」で大ヒットを飛ばされたが、
ここ数年は比較的おとなしめであったように思う。
しかし、本作で健在ぶりをしっかり示された。
御年68歳。
若い。
みずみずしい。

原作は中国の小説及びドラマであるらしい。
それを、沖縄に移して撮っている。
沖縄はこの映画の舞台としてぴったりだった。

主演は岡田将生さんということになっているが、
タイトルに「ゴールド・ボーイ」とあるように、少年がストーリーを動かしていく。
岡田さんは残忍な犯罪者なのだが、それに負けず劣らずの悪者の少年を演じるのが羽村仁成くん。
真っ向から組み合っていた。
不幸な境遇の少女役を演じる星乃あんなさんがいい。
目力の強さで観客をつかまえる。
脇を、黒木華さん、北村一輝さん、江口洋介さんといったところが固める。

クライムサスペンス、というジャンルに属する作品と言っていいのだろう。
このジャンルでは、往々にして悪役が間抜けで興醒めすることが多い。
その点この映画では、最後まで二人の悪がバチバチにぶつかり合う。
底なしの悪同士、なにやら認め合っているふうなのもいい。

金子修介監督健在!
快作だった。

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パ・リーグ順位予想 ~ 今年の日本ハムは大穴ではない ~ [ヨモヤ]

プロ野球の順位予想をしてみようと思う。
なるべく私情を排して。
毎年やっているのだが、なかなか当たらない。
今年もきっと当たらないが、一所懸命考えよう。
セはよく知らないので、パだけなのも例年どおり。

ちなみに、3月27日のスポーツニッポン紙でも評論家によるパの順位予想がなされていて、
23人の平均点を順位化すると以下のようになるらしい。
1位 ソフトバンク
2位 オリックス
3位 西武
4位 ロッテ
5位 日本ハム
6位 楽天

去年の順位は、
1位 オリックス
2位 ロッテ
3位 ソフトバンク
4位 楽天
5位 西武
6位 日本ハム
なお、オリックスとロッテのゲーム差は15.5の超独走、
一方、ロッテから楽天までの差はわずか1.5だった。

これらを踏まえつつ各チームの戦力を分析してみる。

まずは前年度ぶっちぎりで優勝したオリックスから。
広島から西川を補強し、若手投手陣の底上げも期待できる。
しかし、なんといっても山本の穴が大きい。
三年連続で出場した日本シリーズで1度しか勝てていないのもパ・リーグファンとしては納得しがたい。

ロッテは、毎年よく戦っていると思う。
一方、若手が期待ほど伸びていないのも事実。
大崩れはないかもしれないが、突き抜けるまではどうか。

ソフトバンクは、毎年強烈に補強してくる。
賛否あるだろうが、チームの強化にまい進するのは当然のこと。
できていないチームは見習ってもらいたい。
山川、ウォーカーが加わり打線は厚みを増したが、投手陣に大きな不安。

楽天の前評判が低い。
抑えのエースである松井が抜け、マー君も衰えが目立つ。
補強も不十分。
しかし、去年のシーズンで2位とほとんど差がなかったのも確か。
あまり軽く見過ぎるのはどうか。

西武は、リーグ屈指の投手陣とどう見ても貧弱な打線の両極端。
もともと打てないメンバーから山川が抜け、
もともと抑えられるメンバーに武内、甲斐野が加わり。

新庄監督就任後、毎年そう思うが、
台風の目は日本ハム。
加藤が残留し、外国人の補強もしっかり。
真価が問われる。

あれやこれや考えれば考えるほどわからなくなるが、
優勝チームを選ぶとき、
山本が抜けた(日本シリーズで負けた)オリックスではない、
投手陣に不安があるソフトバンクではない、
とするとどこなのか。
次位は西武だろうが、打てなさ過ぎる心配が拭えない。
であれば、
去年借金22の最下位だったが相当の上積みが見込まれるうえ、
突き抜ける可能性があるという点では日本ハムではないだろうか。

今年は例年以上に混戦模様だと思うが、私の予想順位は以下のとおりである。

1位 日本ハム
2位 ソフトバンク
3位 オリックス
4位 西武
5位 楽天
6位 ロッテ

6位に予想してしまったが、ロッテにもチャンスがある。
5位に予想してしまったが、楽天の上位進出があっても驚かない(優勝したら驚くが)。

去年はオリックスの一人旅になってしまい興がそがれたが、
今年は混戦をお願いしたい。
そして、そうなる気がする。

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映画評 「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」 [映画評]

「止められるか、俺たちを」の続編となっているが、
続きものの感じはしない。
前作は白石和彌監督で、かなり強烈な手触りだったが、
本作はやわらかい仕上がり。
主人公が故若松孝二監督であり、
実話をもとにしているという点だけが共通点。

本作は、若松監督が名古屋にミニシアターを立ち上げられたエピソードをベースに、
そこに集まった映画に魅せられた人たちの物語。

やわらかいといっても、映画に対する熱はしっかり残っている。
そして、ちゃんと楽しめた。
前作と今作、どちらが好きか、
と問われたら、ヒリヒリした前作になるが、
今作もなかなか。

若松監督役に前回に続いて井浦新さん。
一癖も二癖もある役をけれんみたっぷりに演じられた。
映画館の支配人役に東出昌大さん。
このところの東出さんの活躍は目覚ましい。
映画作りに励むがなかなかものにならない女子学生に芋生悠さん、
映画にのめり込む高校生に杉田雷麟さん。
この高校生が劇中で映画を撮ることになるのだが、
そこには赤塚不二夫さんも出演している。
そしてその高校生の後の姿がこの映画の監督をした井上淳一さん。

タイトルは、
「止められるか、俺たちを」
と聞いて来るのだが、
映画の中の登場人物たちは、戸惑い立ち止まってばかりいる。
自分が本当は何をしたいのかさえもわからないように。
そこがいい。
映画の魅力に引っ張られているのだが、
真っすぐのめり込んでいるわけでもなく、
問答無用の才能を持っているわけでもなく。
そこがいい。

ひょっとしたら「3」が作られるかも、
という話も聞く。
期待せずに待っていよう。

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iDeCoの拡充は素直にいい知らせ [資産運用]

3月25日付日本経済新聞の一面に、
iDeCoが拡充されるとの記事が掲載された。
これは喜んでいいニュース。

iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)とは、
個人が加入し、加入者自らが運用商品などを選び、
その成果によって受け取る金額が変わる年金制度のこと。
開始当初は60歳までしか掛け金を出せなかったが、
近年の改正で65歳までに延長された。
今回の改正では、これがさらに70歳までに延長されるという。
さらに、これまで月に1.2万円が限度とされてきた公務員の拠出額が、
2万円に増額されるという。

iDeCoは公的年金の補完的な意味で導入されたものであり、
活用をうながす仕掛けがたんまり施されている。
具体的には、
・iDeCoで積み立てた掛金は所得控除の対象になる
・iDeCoで得た運用収益には税金はかからない
・退職金や年金として受け取る際も控除の対象となる
といったものである。

とはいっても自分で運用先を探すのは大変、
とお思いになる方もおられるだろうが、
そうした方は、定期預金などの元本確保型商品を選べばいい。
そうすれば、税制優遇を受けながら貯金ができることになる。

こうした報道がなされると、
「国が責任を放棄している」
「やっぱり年金は危ない」
「全部自分で責任取れってことか」
など、ネガティブ一色でとらえる方がおられる。
考え方は人それぞれだが、選択の幅が広がるのは確かだし、
それを使うかどうかも各自の判断である。
国を批判するところで思考停止し、
使える有利な制度を使わないのはもったいない。

もちろん、考えた末に使わないのも一つの判断だし、
ポリシーとしてやらないという考え方もあるだろう。
それにしても、iDeCoの拡充はいい知らせ。
素直に乗ってもいいのでは。

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なかなか咲かない桜もよき哉 [ヨモヤ]

近年、やたらと早い時期に桜が咲くことが多かった。
例えば去年の東京は、
平年の開花日が3月24日なのに、
3月14日に咲き、
3月22日には満開になってしまった。

咲いてくれるのなら3月でも4月でもいいようなものだが、
なんとなく3月に満開、
4月に葉桜というのは調子が狂う。
入学式と桜花賞は、
満開の桜の下で迎えたい。

花吹雪の下、
緊張で赤らんだ新入生の顔を見るのはよき哉。

阪神競馬場の桜並木を背景に、
3歳牝馬たちがしのぎを削る姿を見るのはよき哉。

桜が咲かないと、
いつ咲くかいつ咲くかとやきもきする。
そのじれったい時間もよき哉。

今年も、3月上旬の時点では平年より早めの開花が予想されていた。
それがここのところの寒の戻りで、
桜のつぼみが固くなった。
この調子でいけば、
東京も4月に入ってからでも桜が楽しめそうである。

桜が咲こうが咲くまいがどうでもいい、
という人もいるだろう。
かく言う私も、
わざわざ遠出したり、場所取りしたり、混雑を分け入ったりしてまで桜を見ることはない。
ただ、まあ、桜があってよかったなあと思う。
世の中にたえて桜がなかったら、
つまらないところだった。

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さや香の「見せ算」も「唐揚げ」もそれをやった心持ちも嫌いじゃない [ヨモヤ]

2023年のM-1グランプリは、令和ロマンの優勝で幕を閉じた。
1stラウンドを首位通過した「さや香」は、
最終決戦で「見せ算」と呼ばれるネタを披露し、
7人の審査員から1票も入れてもらえなかった。

見せ算を見せられている会場はきょとんとしており、
まったくウケていない状況だったので、この結果はまあ仕方がない。
しかし私はさや香に勝ってほしいと願っていたので、
審査員の投票結果を見た後、少しの間落ち込んだ。

3月14日、21日のテレビ朝日系「アメトーーク!」は
「賞レース2本目やっちまった芸人」
をテーマとしていて、当然のごとくさや香も呼ばれていた。
ほかに、チョコレートプラネット、笑い飯、ロッチも参加していたが、
このテーマにふさわしいのは「チンポジ」の笑い飯と「見せ算」のさや香だろう。

「見せ算」については、
何が面白いのかわからない、
客に考えさせた時点でダメ、
とにかくつまらない、
などいろいろ言われている。

まあ、そう言われても仕方がない。
M-1という枠組みで、票を獲得することがすべてなのだとしたら、
見せ算は間違った選択だろう。

さや香は、2021年の敗者復活戦でも「唐揚げ」という意味不明のネタを披露している。
人生が変わるかもしれない舞台での2度のやらかし。
これをカッコいいととらえるか、カッコ悪いととらえるか、
戦略ミスととらえるか、やりたいことをやったのだからよしととらえるか。

私は、単純に面白かった。
ネタのぶっ飛び方に注目が集まるが、
話芸として練り上げられていた。

M-1は生き様を見せる舞台であると思う。
だからこそ、大衆の心をつかまえる。
自分たちにしかできないネタ、
自分たちがやりたいネタを、
最終決戦で披露する。
そこにたどり着くまでの道程を考えても、
うん、悪くない。

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朗報 「あの本、読みました?」のレギュラー放送化 [読書記録]

新聞のテレビ欄は、テレ東系を中心にさらうようにしている。
去年の11月、そんな私の探索網にかかったのが、
「あの本、読みました?」
というタイトルの番組。
テレビ東京、それもBSだが、の木曜夜10時から4週間放送された。

本好きのための情報番組、というコアな内容。
「明日読みたい本が見つかる!」
というのがキャッチコピー。
番組内の一つのコーナーとしてベストセラーや話題の本を取り上げる、
というのならわかるが、
一時間まるまる本についてというのは、まさにBS。
やっぱりテレ東。

MCは鈴木保奈美さん。
なんでも大の本好きらしい。
番組の中では、
保奈美さん流の本屋さんの歩き方が紹介されていたり、
本の帯を特集していたり、
なかなかマニアックな内容。

保奈美さんは本好きの大人らしく落ち着いた雰囲気で、
それでいて知ったかぶりな感じはなく、
心地よい時間が流れる。
もちろん、読みたい本も見つかる。

なんでも4月からレギュラー放送が始まるらしい。
木曜夜10時。
毎週となると、番組を作るのもなかなか大変だろうが、
気負わずに、媚びずにやっていただければと思う。
こちらも、過度に期待せず、
のほほんと楽しみにしているので。

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映画評 「変な家」 ~また来た、トンデモ映画。そこにまた斉藤由貴さん ~ [映画評]

先日、監督:内田英治さん、主演:土屋太鳳さんの
「マッチング」という映画を観た。
これがなかなかのトンデモ映画で、今年中にこれに匹敵するような作品を観るのは難しいかと思えた。(褒めてません。念のため)

※「マッチング」の映画評はこちら。
https://matoko.blog.ss-blog.jp/2024-03-01

しかし、この「変な家」もかなりのトンデモぶり。
ぶっ飛び方、取っ散らかり方はハンパではない。

もとは、「変な間取り」の裏に隠された驚きの真実に迫る展開で話題を集めたYouTube動画。
それを小説化した「変な家」もベストセラーとなり、
今回映画化となった。

前半は、まずまず楽しめる。
主人公のオカルト専門の動画クリエイター役に間宮祥太朗さん、
ミステリー愛好家の設計士役に佐藤二朗さんという二人のコンビが、
それほど熱心にではなく「変な家」の謎に迫っていくあたりはなかなか見せるものがある。
動画独特のザラザラした映像は、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」的な怖さもあった。

しかし、川栄李奈さん演じる謎の女性とその家族にまつわるあれこれが絡み始めてからは、
物語は完全崩壊。
ホラーからコメディへの道を一直線に走り始める。

クライマックス?となる旧家での格闘シーンは、
もう笑うしかないし、笑わせに来ているとしか思えない。
突然のチェンソーとか、完全に狙っている。

ただし、トンデモ映画にあるなんとも捨てがたい空気があるかといえば、
それは別にない。
単にトンデモなだけ。

トンデモ比べで言えば、「マッチング」に軍配。
「変な家」は狙ってトンデモな感じがあるが、
「マッチング」は図らずもトンデモになってしまった感じ。

そしてこのトンデモ映画の両巨頭に共通して出演しておられるのが斉藤由貴さん。
さすがなのかなんなのかわからないけれど。

この「変な家」、公開第一週目で興行成績一位に躍り出た。
かなりのヒットになっているようだ。
まあ、はい。

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水泳のオリンピックへの道は険しい [ヨモヤ]

パリ・オリンピックの競泳日本代表の座をかけた
「国際大会代表選手選考会」が東京アクアティクスセンターで開催されている。

オリンピックに派遣する選手の選考は、
それぞれの種目で独自のやり方を取っている。
注目された卓球のように、
一定期間のポイントによって決める種目もあれば、
マラソンのように複数のレースで決めるパターンもある。

オリンピックに派遣する選手の選考に求められるのは、
公平さもさることながら、
オリンピックで勝てるかどうか、
という点だと思う。
ただし、実際にオリンピックで勝てるかどうかはやってみなければわからないので、
どうしても主観的な要素を排除することができない。
そのため、選ばれた選手・選ばれなかった選手で、悲喜こもごもとなることが多い。

その点、水泳はわかりやすい。
基本的に、「国際大会代表選手選考会」での一発勝負。
それまでの実績も持ちタイムも関係がない。
大橋悠依選手のように、東京で2つの金メダルをもたらした大功労者であっても、
この選考会で結果が残せなければアウトとなる。

オリンピックに行くための基準は2つ。
すなわち
・その種目で2位以内になること
・種目ごとに設定された派遣標準記録を突破すること
である。
つまり、ある種目で優勝して日本一になったとしても、
派遣標準記録に及ばなければオリンピックには行けない。
しかも、派遣標準記録は容易に突破できないレベルに設定してある。
これは厳しい。

この選考方法が功を奏してか、
一時日本の水泳陣はかなり強くなり、
オリンピックでも多くのメダルを獲得した。
しかし、期待された東京オリンピックで結果が出ず、
パリでも苦戦が予想されている。
今大会を見ると、高校生や中学生の有望株も現れており、
お先真っ暗という感じではないが、
正直、世界との距離はそれなりにありそうである。

世間の目は、韓国で行われているメジャーリーグの開幕戦に集中しているが、
水泳の選考会も熱い。
こちらも注目である。

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テスラ株はどこまで下がるか [経済を眺める楽しみ]

アメリカの電気自動車企業の代表格であるテスラの株価下落が続いている。
現在の株価は170ドル近辺。
2011年に付けた最高値では410ドルを超えていたから、半分以下になった格好である。

近年の業績が振るわないというわけではない。
過去五年間の売上高の推移は以下のとおりであり、順調に右肩上がりになっている。

決算期  売上高
2019.12 24,578百万ドル
2020.12 31,536百万ドル
2021.12 53,823百万ドル
2022.12 81,462百万ドル
2023.12 96,773百万ドル

では、なぜ株価が下がっているかというと、
・成長はしているが、思ったほどではなかったこと
・2024年の決算に不透明感が漂っていること
・もし「EV嫌い」とされるトランプ氏が大統領になったら一層逆風になりそうなこと
などが原因とされている。

そもそも、株価の上昇があまりにも急ピッチだった。
あれだけ急激に騰がれば、反動減が来ても当然である。
そこへ来て、マスク氏のカリスマ性にも陰りが見えてきているので、
売りやすくなっている面もあるだろう。
EVバブルとマスク氏バブルが同時に弾けてしまった感じである。

とはいえ、車産業のEVへのシフトは、
そのスピードがゆるむことはあっても止まることはないだろう。
だから、株価がいつまでも下がり続けるということもないはずだ。

EVの世界での覇権争いはここからが本番。
テスラ1強から、レッドオーシャンでの戦いへ。
トヨタの本格参入もこれからである。
中国メーカーも強力。
勝者がどこになるか、今はまだわからない。

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映画評 「PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」 ~ 投げっぱなしだが不快ではなく ~ [映画評]

映画の中でのフリは解消するのがルールだと思う。
投げっぱなされるとモヤモヤする。
しかし、実際の生活では映画のように2時間で完結したりはしない。
家庭内での問題は何かで優勝したから消えてなくなるわけではないし、
地域の課題も跡形もなく解決されることなどない。

この映画では、登場人物の周辺が丁寧にではなく結構乱暴に描かれ、
何も解決しないままに終わってしまう。
映画のルールとしてはいただけないし、
モヤモヤした方も少なくないだろう。
私も、それはないよなあ、と感じつつ、本作に関してはそれでもいいかと思えた。

テーマは、高校生の「eスポーツ」大会。
実際にあった話をモデルにしているということだが、
ドラマチックな展開はないので、本当に実話ベースなのかもしれない。

野球やサッカーのように、
汗まみれ泥まみれの特訓シーンはない。
三年間の努力もない。
それでも、若者が何かに夢中になる姿はやはりいい。

主演は、奥平大兼くんと鈴鹿央士くんの二人。
奥平くんは「MOTHER マザー」「マイスモールランド」「あつい胸さわぎ」と3作連続でその年のベストクラスの作品に出演した経歴を持つ名画製造機。
引きのよさに加え、彼の存在が映画をよいものにしているのだろう。
鈴鹿央士くんは「蜜蜂と遠雷」の印象が鮮烈。
その後はそこまでの作品には巡り会えていないようだ。
「遠いところ」が鮮烈だった花瀬琴音さんが、今回は可愛い女子高生役。
振り幅が広い女優さんとして活躍の場を広げそう。

「PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」はなかなか楽しめる映画。
もっと遠くまで行けたような気もするが、
気合入れたからといってうまくいくわけではないし、
物事が何も解決しないこともあるというところも妙にリアル。
捨てがたい魅力のある作品になった。

タグ:PLAY!
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オープン戦、OB戦に3万人 観るスポーツとしての野球人気衰えず [ヨモヤ]

野球人気の衰退が心配されている。
実際に、野球をする子どもたちは減っている。
少年野球はなかなかチームが組めなくなってきているし、
高校野球でも9人揃わない学校が増えてきている。

一方、観るスポーツとしての野球の人気は、
衰えるどころか高まってきているように感じる。

3月16日には各地でオープン戦が行われた。
当然ながらオープン戦であり、真剣勝負ではない。
観に行く側もそれをわかっているはずなのに、
ペイペイドームのソフトバンク対西武戦には36,000人、
バンテリンドームの中日対阪神戦にも30,000人。
大盛況といっていいだろう。

さらに、ベルーナドームで行われた西武のOB戦にも28,000人。
チケットは完売だったという。
ちなみに、松坂、清原抜きである。

長い間、野球はチームで行うプロスポーツとしては、
ほぼ唯一の存在として君臨してきた。
1993年以降はサッカーのJリーグ、
近年はバスケットボールのBリーグも始まり、
選択肢は増えている。
しかし、幸いなことに、野球場に足を運んでくれるファンの数は減っていない。

人口が減ることが確実な日本にあって、
野球が将来にわたって客を集め続けられるかどうか、
正直なところ心配な面もある。
だからこそ、今のうちに、
多くのお客さんが来てくださっている今のうちに、
いろいろと手を打っておきたい。

北海道日本ハムのエスコンフィールドでの取組はその先鞭をつけるものだろうし、
他の球団もしっかり追随してほしい。

球春到来。
野球がある国の幸せ。

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金利のある世界への復帰 [診断士的経済アプローチ]

日銀が3月18、19日に開く金融政策決定会合で、
マイナス金利政策の解除を決める見通しとなったと、
大きく報じられている。
かねてから、マイナス金利の解除は3月か4月と言われていたので、
ここでの解除に驚きはないが、
それでもやはり大きな転換点である。
利上げは2007年以来17年ぶりのことになる。

マイナス金利の解除は、
いわゆる「金融政策の正常化」のために日銀としてはなんとしてもやりたかったことだろうが、
過去にはすぐに解除を取り消した前歴がある。

1度目の解除は2000年8月。
しかし、当時はITバブルが崩壊していく時期に重なっていて、
2001年には再びゼロ金利への回帰を決定せざるを得ない状況となってしまった。

2度目は2006年7月。
翌2007年2月にも追加利上げに踏み切ったのだが、
2007年から2008年にかけては世界金融危機が発生。
日銀もゼロ金利への復帰を余儀なくされた。

こうした過去の例を見ると、
マイナス金利の解除に慎重になるのが当然であろう。
さすがに3回連続の判断ミスは避けたい。

金利はあって当たり前。
金利がない世界が異常だった。
適切な金利を払いながら、
着実に成長する、
そんな当たり前の経済に戻るまで、あと一息。

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映画評 「マイホームヒーロー」 ~ 心配していたとおりの残念さ ~ [映画評]

正直、予告編からあぶない予感はしていた。
テレビドラマの映画化ということで危険な香りもしていた。
観てみなければわからないから劇場に足を運んではみたものの、
心の準備はしていた。
しかし、それでもやはり、ため息。
ドラマを映画にしたときの典型的な残念例。
いい映画を作るという執念がどこにも漂わない。

原作は、「週刊ヤングマガジン」連載の人気コミック。
映画は、悪い意味で漫画。
きっと原作はもっとちゃんとした作品なのだと思う。

佐々木蔵之介さん演じる主人公が、趣味で推理小説を書いているということで、
その知識がどこかで活かされるのかと思いきや、不用意かつ行き当たりばったりの行動の連発。
最後の最後まで。
娘役の齋藤飛鳥さんは、お元気にされていた。
主人公の妻役の木村多江さんは、役割を果たされていた。
どんなに俳優陣が頑張っても、この脚本と演出では報われない。

ドラマの映画化、となると、往々にしてこうして作品が生まれる。
何がいけないのだろう。
どうしてこうなってしまうのだろう。
佐々木さんクラスの俳優さんになれば、
撮っている段階で、
「駄目だ、こりゃ」
と思ったりしないのだろうか。
思ったのなら、「ここをこうしたら」とか言わないのだろうか。
俳優はそういう出過ぎた真似をしたらいけないのだろうか。
俳優ができないのなら、誰かがそれをやらないのだろうか。

割と序盤でこの映画には見切りをつけることとなってしまったので、
どうしてこういう映画が生まれてしまうのかということの方に思考が移ってしまった。
人間って不思議だ。
こういう作品が生まれてしまう、
組織って謎だ。
これが放置されしまう。
とか、関係ない思考で時間を潰してみた。
ふう。

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今、春ですよ、春を楽しみましょう ~ 暑いの寒いのばかり言わないで ~ [ヨモヤ]

5月頃、暑い日が続き始めると、
「冬が終わったと思ったら、もう夏。
 この頃は、春がない」
と嘆く人がにょきにょき出てくる。

11月頃、北風が吹き始めると、
「夏が終わったと思ったら、もう冬。
 この頃は、秋がない」
と嘆く人がわんさか現れる。

お気持ちはわからないでもないが、
本当にそうかしらん。
実際、このところの陽気はしっかり春だし、
来週からのお花見シーズンは春真っ盛りだし、
ゴールデンウィーク頃も汗ばむ日だってあるだろうけれど、
体を動かすにももってこいの季節だろう。

春はちゃんとある。
もちろん、秋だってちゃんとある。
それを感じることができていないだけで。
それをめでることができていないだけで。

今、春ですよ。
暑くなってから、春がなかったと嘆くのはもったいないですよ。
今、春ですよ。

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