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映画評 「となりの怪物くん」 [映画評]

「セトウツミ」
「何者」
「帝一の國」
「銀魂」
「あゝ、荒野」
「火花」
などなど、映画に出まくっている菅田将暉くんだが、その打率の高さにも驚かされる。
出演作に、ほとんど駄作がない。
だから、土屋太鳳さんとの共演になる「となりの怪物くん」も、外れることはないのだろうと勝手に思い込んでいた。
しかし、世の中に十割打者がいないように、菅田くんも外すことはある。
本作は、残念な作品だった。

退屈で仕方がない、ということはない。
ストーリーはおやおやだが、きらびやかな出演陣がちょっとずつ見せ場を持つので、「なんでもいいから早く終わらないか」とまではならない。
しかし、きちんとした設定もされていないし、演出も粗雑なので、映画に入り込めるまでには遠く至らない。
「あそこをこうしたら」というレベルではなく、ほぼ全面的に作り替えないといい作品にはなり得ない感じ。
しかしまあ、退屈で仕方がない、ということはない。

出演はほかに、古川雄輝くん、池田エライザちゃん、速水もこみちさんなど。
浜辺美波さんが非常にもったいない形で使われているのだが、つまらない役でもやはり光っていた。

「となりの怪物くん」は、菅田くんのアカデミー賞受賞後の第一作目の主演としては残念な出来栄え。
「外した」感が否めない。
土屋さんも相変わらずの熱演だが、この作品ではすべての頑張りが空回りする。
もこみちさんのファンにはいいかしら。

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