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日経平均は20,000円を守れるか [経済を眺める楽しみ]

5日の東京株式市場で日経平均株価は続落。
前週末比366円安の20,720円で取引を終えた。
この終値は、6月4日以来、約2カ月ぶりの安値。

下げの要因は、米中貿易摩擦の激化懸念と言われるが、それだけなら日本への影響がそこまでガッツリ来ることはない。
どういう連想か、米中の対立が円高・ドル安に拍車をかける結果となり、これが日本株の下げをさらに激しいものにしている。
ちなみに、当事国である中国の人民元は、対ドル相場で11年ぶりの安値となったという。
なんだか。

6日の相場はさらなる下げが見込まれる。
アメリカ株の下げが止まらないからである。
まだ取引時間中だが、いきなり500ドル以上の下げで始まっている。
円高傾向も止まっていない。
日本株も下げるだろう。
一気に20,000円を割れるところまではいかないと思うが、その近辺まで下げることは避けられないのではないか。

さて、短期的な相場はともかくとして、ここから先はどうなるだろう。
アメリカ株は、ちょっと上がり過ぎていた感があるので、調整をするにはいい機会である気がする。
中国との対立も、少なくとも当面はアメリカ経済にそれほど深刻なダメージを与えないだろう。
アメリカがしっかりしているのは日本経済にとっては追い風だが、反対に心配なのは中国の方。
ちょうど経済拡大が鈍ってきていたところだっただけに、アメリカからの仕掛けは少し応えているのではないだろうか。
それでも、このくらいで崩れるようなことはないと思うが、成長の鈍化がはっきりしてくる可能性はある。
中国が調子を乱すと、日本企業の中には影響を受けるところも少なくない。

上げっぱなしだったアメリカ株と比べ、
日本株には出遅れ感が強かった。
しかし、出遅れを修正する前に下落局面に入ってしまった。
狼狽売りをする必要はないとは思うが、多くの個人投資家にとって、相当苦しい状況であることは確かである。

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