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逆に「よく2万円を守れているなあ」という印象 ~ 日経終値で20,261円 ~ [経済を眺める楽しみ]

8月26日の株式市場は下落。
日経平均株価の終値は、前週末比449円87銭安の20,261円となった。
これは、1月上旬以来の水準であり、20,000円をかろうじて維持した格好である。

随分下がったなあ、という印象もあるが、
このところの国内外の情勢を見ると、逆に「よく2万円割れなかったなあ」と思える。

なにしろ、また円高が進んだ。
日本の株式市場は、円相場と深い関連性があり、
円高が進むと、ほぼ確実に株価が下がる。
この日は、一時1ドル=104円台に突入したから、下がるのも当然である。

米中の貿易問題も逆風。
当事国はアメリカと中国だが、この両大国の貿易額が滞れば、当然日本への影響も免れない。

ヨーロッパ経済も心配の種。
一人勝ちと言われてきたドイツにも陰りが見えはじめていて、
けん引役が不在となっている。

日韓関係の悪化は、経済全体に与える影響はそれほど大きくないかもしれないが、
心理的には陰を落としているだろうか。

国内経済も、ここに来て不安が高まっている。
製造業の業績は軒並み悪化しているし、
消費も盛り上がってこない。
プラスの側面として、
賃金が上昇傾向であり、
失業率が低い、
というのが下支え要因になっているが、全体を引き上げるほどの強さはない。

さらに10月には消費税の引き上げが予定されている。
日本経済にとって消費税は鬼門である。

ここまで悪条件が揃ってしまうと、
積極的に日本株に手を出そうという投資家が減るのも、むべなるかなである。
そう考えると、よく20,000円台を守っている。
意外と底値は強いのかしら、などと思ったりする。
いや、それは甘いだろうか。

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