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張本さんとダルビッシュ どちらも相当美しくない [ヨモヤ]

「サンデーモーニング」のスポーツコーナーでの張本さんの発言は、毎週のように物議を醸す。
メジャーのレベルが下がったと言ったり、
大谷の二刀流は成功しないと言ったり、
個人的にも
「はて?」と首を傾げることが少なくない。

しかし、大船渡高校の佐々木くんの起用についての、
「(国保)監督と佐々木君のチームじゃないんだから。一緒に戦っているナインは、どうしますか? 1年生から3年生まで必死に練習して。やっぱり、甲子園は夢なんですよ。」
という言葉には共感を覚えた。

張本さんの発言に対してツイッターで噛みついたのが、カブスのダルビッシュ。
ダルビッシュは現役である以上、その成績で説得力を増すしかないのだが、
相当に大きなことを言っておいて、
6年で130億円という大型契約を結んでおきながら、
この2年間でわずか4勝という状況では、
「はて?」と首を傾げざるを得ない。

さらに、いただけないのはダルビッシュのツイートの内容。
「シェンロンが一つ願いこと叶えてあげるって言ってきたら迷いなくこのコーナーを消してくださいと言う」
とつぶやいたのである。
これは、自分と意見が違う人の声は聴きたくない、
異なる意見を言う場は封殺してしまいたい、
と言っていると解釈されても仕方がない。

これに対する張本さんの反応もちょっといただけない。
「ダルビッシュ? あの子はツイッターでべらべらしゃべりすぎるな、ありゃ。同じ球界だからちょっと厳しく言うけどね、男だったらあまりべらべらくだらんチンピラみたいなことしゃべらないで、ツイッターに書き込まないほうがいいよ」
まではいいとして、
「そんなことよりも自分のプレーをしっかりがんばって、いい成績残して」
までもいいとして、
「立派な家庭を作って、男としてやるべきなんだよ」
まで言うとちょっとどうだろう。
家庭のことを持ち出すのはルール違反な気がする。

これに対するダルビッシュの反応も、またまたいただけない。
ダルビッシュは、
「ずっと停滞していた日本球界を変えていくには勉強し、今までのことに疑問を感じ、新しいことを取り入れていく。その中で議論というのは外せないツール。それを黙って仕事しろとはまさに日本球界の成長を止めてきた原因って気づけないのかな?」
とつぶやいたのだが、「張本さんのコーナーを消したい」といって議論を封殺しようとしたのはダルビッシュの方だから、議論が大切といっても説得力がない。
日本球界の成長を止めてきた、と断じるのもどうなのだろう。

こういうやり取りは外野から見ていると面白いと言えば面白いが、
球界を代表するような論客二人の論争としては、あまりにも美しくない。
どちらもどちらだが、今回の件に関しては、先にコーナーを消したいと言って喧嘩を売ったダルビッシュに非がある気はする。
それにしても、美しくない。

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